...追分(おひわけ)には「吹き飛ばす石は浅間(あさま)の野分(のわき)かな」の句碑あるよし...
芥川龍之介 「病牀雑記」
...(まだ寒い期節)三日後には売り飛ばす...
石川三四郎 「百姓日記」
...手摺の外には鈍色の海があっておりおり紙片を飛ばすように鴎の舞いたつのが見えた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...片々(かた/\)は地獄へ届く程跳ね飛ばす事だけは忘れてはならない...
薄田泣菫 「茶話」
...夜道をすっ飛ばすだけです...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...585プリアミデース敵將を覘ひてかれの堅く張る胸甲めがけ矢を飛ばす...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...今日朝早く心して 470絶えず勁箭射飛ばすに耐ゆべく強く張りしもの...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...第一にお父さんをまる裸に剥(は)ぎ取ったうえで……それから吹き飛ばすでしょうよ」「おやおや! こいつはおまえの言うとおりかもしれんて...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...「ばかにおしでないよ」お梅が腹を立って突き飛ばす...
中里介山 「大菩薩峠」
...犬猫を蹴飛ばすの混乱になってきました...
中里介山 「大菩薩峠」
...「チエツ忌々しい野郎だ」金六は突飛ばすやうに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...得意の投錢を飛ばすにしても...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...障子を弾ね飛ばすように開けて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...イヤがらせに吹矢を飛ばすのが精一杯で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...三上が伝馬を売り飛ばすか質に入れるかするといった...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...屹度(きつと)娘を叱り飛ばす...
ボレスラーフ、プルース 二葉亭四迷訳 「椋のミハイロ」
...市長の椅子を蹴飛ばす程短気であろうとは...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...非常の使者を飛ばすなど...
吉川英治 「私本太平記」
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