...平原の上を颯爽と走る、青い空に映える一本木がある...
...彼は壮齢の大木のように颯爽と歩いていた...
...近衛兵隊員は、身長が高く颯爽とした立ち振る舞いが求められる...
...彼は鉄馬に跨って、颯爽と通り過ぎた...
...わきごしを使って、颯爽と駆け抜ける侍を見た...
...出征軍人山中貞雄は不動の姿勢で颯爽――という字を張りこみたいところだが...
伊丹万作 「人間山中貞雄」
...英姿颯爽たるを覺ゆ...
大町桂月 「冬の榛名山」
...後藤先生は益々颯爽(さっそう)として...
高村光太郎 「回想録」
...颯爽(さっそう)としたところも無ければ...
太宰治 「小さいアルバム」
...しかも颯爽(さっそう)たる今の妻の姿を想うと...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...表面颯爽(さっそう)たる英姿の底に何となく一種の不安な感じ...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...溌剌颯爽とした生活が感じられる...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...乗馬は、颯爽として、男性的で、直情径行で、ひねくれたくよくよしたものを排除する...
豊島与志雄 「牛乳と馬」
...颯爽(さっそう)として舞台に立ったのである...
野村胡堂 「楽聖物語」
...最初のうちは自分でいかにも颯爽(さっそう)と持って歩いたが...
堀辰雄 「晩夏」
...今の輝子の様子は如何にも颯爽とした女学生風で...
牧野信一 「奇友往来」
...あの荒々しく颯爽たる雪子の印象だけが...
牧野信一 「ダイアナの馬」
...先頭に立つた滝本の何時にない颯爽たる様子が...
牧野信一 「南風譜」
...苦味走つた長身の青年フランシスフォード君颯爽と現れては愛人たるキューナード嬢を救ひだし...
正岡容 「大正東京錦絵」
...もうこっちのものだぞ」六じつに颯爽(さっそう)たるものであった...
山本周五郎 「風流太平記」
...颯爽たる態度で半身を乗出して...
夢野久作 「二重心臓」
...たゞそれのみが高く聳えてゐる穗高の群峯は颯爽たる姿といふよりは...
吉江喬松 「山岳美觀」
...三度目の一喝(かつ)は殊さら辺りの闇を払うように颯爽としていたが...
吉川英治 「宮本武蔵」
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