...さうして風通しの悪るさうな...
芥川龍之介 「着物」
...風通しのいいので...
岩野泡鳴 「耽溺」
...そこが一番風通しがよかった...
梅崎春生 「狂い凧」
...風通しの惡い奧村の座敷で増田と三藏とは毎日只ごろ/\して日を暮してゐる...
高濱虚子 「俳諧師」
...それが今では風通しの悪い室内に籠(こも)ってしまっているのです...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...どうせ狭い暑い家(うち)に寝てるよりは学校の風通しのよい宿直室のほうがいいと思って...
田山花袋 「田舎教師」
...「風流」は心の風通しのよい自由さを意味する言葉で...
寺田寅彦 「涼味数題」
...風通しのよい窓の側に取り出した一閑張りの広い机のうえに寝かされてあった...
徳田秋声 「黴」
...風通しをよくしたいのです...
豊島与志雄 「男ぎらい」
...中庭に面してる風通しの悪い室へ通した...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...実に風通しが悪かった...
豊島与志雄 「聖女人像」
...この死人の家は風通しが良く...
中谷宇吉郎 「千年の時差」
......
夏目漱石 「カーライル博物館」
...風通しのいい、簡便な垣である...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...二階の風通しのいゝところで...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...どの室も大きく風通しがよく...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...もうそっちは何にもないのならぬいて風通しをおつけになりでもしたかしら...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...そこらの板圍ひや勝手口の風通しのわるいあたりをうす暗くしたばかりでなく...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
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