...彼女はそのレストランの常連客で、スタッフともすっかり顔馴染みだ...
...ただやはり顔馴染みの鎮守府(ちんじゅふ)司令長官や売店の猫を見た時の通り...
芥川龍之介 「お時儀」
...その店では私にはみんな昔からの顔馴染の如く応対した...
宇野浩二 「質屋の小僧」
...住職の老人には私は平時(いつ)も顔馴染(かおなじみ)なので...
岡崎雪聲 「子供の霊」
...支那人のなかから予(かね)て顔馴染の男がづかづか近寄つて来た...
薄田泣菫 「茶話」
...その人は顔馴染(かおなじみ)のある後藤貞行さんであった...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...昔からちよいちよい金木へも遊びに来て私とは顔馴染である...
太宰治 「津軽」
...店員などもみんな彼女と顔馴染(かおなじみ)なのでした...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...彼は私の馭者と顔馴染みだとみえ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...其処の細君としげ子とはいつしか顔馴染になって...
豊島与志雄 「田原氏の犯罪」
...」顔馴染の女中にそう云われて...
豊島与志雄 「反抗」
...ぽかんと、撲って、走って来たが――南玉の野郎、一世一代、この世の別れとは、何んだろう」「長い馴染だから、実は、俺も嬶に叱られながら、やって来たが、おかしな奴だからのう」町内で、顔馴染の人々が、二三十人にもなってきた...
直木三十五 「南国太平記」
...顔馴染(かおなじみ)になった岡崎敬之助は早坂勇の肩をそっと叩きます...
野村胡堂 「音波の殺人」
...顔馴染の野良犬も来てはいなかったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...段々顔馴染になると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...まだ五分や十分はかかりましょう」顔馴染(かおなじみ)の江藤老人は...
野村胡堂 「流行作家の死」
...顔馴染の運転手がこんなことをいった...
久生十蘭 「母子像」
...切(せ)めてもの顔馴染(なじみ)もなくなりて...
福田英子 「妾の半生涯」
...それは顔馴染(なじ)みの警視庁のT刑事と...
夢野久作 「冗談に殺す」
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