...彼女はそのレストランの常連客で、スタッフともすっかり顔馴染みだ...
...一ダズンくらいの顔馴染(かおなじ)みはたちまちの内に出来てしまう...
芥川龍之介 「お時儀」
...顔馴染(かほなじみ)の道具屋を覗(のぞ)いて見る...
芥川龍之介 「続野人生計事」
...顔馴染の道具屋を覗いて見る...
芥川龍之介 「春の日のさした往来をぶらぶら一人歩いてゐる」
...帳場には自分も顔馴染(かおなじ)みの...
芥川龍之介 「毛利先生」
...その店では私にはみんな昔からの顔馴染の如く応対した...
宇野浩二 「質屋の小僧」
...段々顔馴染みの人が出来てきて...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「妖影」
...かねて顔馴染の奈良の女子高等師範にゐる水木要太郎氏に手紙を書いて訊きにやつた...
薄田泣菫 「茶話」
...二三日前(ぜん)ある料理店で顔馴染になつた鶴見祐輔氏だつた...
薄田泣菫 「茶話」
...何にしても大して顔馴染(かおなじみ)ではないのであるが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...顔馴染の酒屋へ寄つて...
種田山頭火 「其中日記」
...いくら顔馴染みだからといって...
豊島与志雄 「或る夜の武田麟太郎」
...顔馴染の特殊旅館へ行き...
豊島与志雄 「好人物」
...客はたいていインテリ層の顔馴染みの者で...
豊島与志雄 「波多野邸」
...ぽかんと、撲って、走って来たが――南玉の野郎、一世一代、この世の別れとは、何んだろう」「長い馴染だから、実は、俺も嬶に叱られながら、やって来たが、おかしな奴だからのう」町内で、顔馴染の人々が、二三十人にもなってきた...
直木三十五 「南国太平記」
...雛妓(こども)のうちから顔馴染(なじみ)の多い土地で住居(うち)をもったから...
長谷川時雨 「お墓のすげかえ」
...顔馴染の尾沢の番頭へ会釈をくれたりする...
矢田津世子 「神楽坂」
...入口に突立っている巡査は古い顔馴染(なじみ)であったが...
夢野久作 「暗黒公使」
...いつもの顔馴染の客たちがだんだん集って来た...
横光利一 「旅愁」
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