...堺枯川等の顔ぶれがあった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...非常に重態の一人のほかにはあまり変った顔ぶれもなかった...
「草藪」
...宵からここに居たのは顔ぶれが決っておりました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...佐竹子などは呂昇贔屓の錚々(そうそう)たる顔ぶれであり...
長谷川時雨 「豊竹呂昇」
...いずれも暇そうな顔ぶればかりで...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...今夜は顔ぶれをかへて...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...此の顔ぶれではポーカーになる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...この顔ぶれじゃ夜も三時半となりしもことはりなるべし...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...情報部の黒田軍人さん・岩田豊雄・遠藤慎悟・徳田純宏・権田保之助に僕といふ顔ぶれで...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...万人と変った、大きな望みを成し遂げるは、一通りの難儀でないのが、当り前だ」と、いって、口調をあらためて、「実は、そなたが今日、心みだれるようなことがあると見れば、知らすまいと思うたことじゃが――世にもたのもしゅう、大事の幕を済ましたゆえ、申し聴かせようと考えますが、雪之丞、そなたは、今日の桟敷の、顔ぶれ、すべてしかと見覚えましたか?」雪之丞の目は、涙の奥で、きららかに、きらめいた...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...職人の顔ぶれが少しちがったとしても...
「赤い貨車」
...女中さんという顔ぶれでした...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...まあ顔ぶれは長くなるから止そう...
村山俊太郎 「平泉紀行」
...そして阿波屋加平という顔ぶれであった...
山本周五郎 「おれの女房」
...顔ぶれが変って話す相手もなく...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...顔ぶれの中には、諸国の役人を血眼にさせている雲霧と呼ぶ兇賊や、常にその居所(いどころ)の知れない抜け買い(密貿易)の頭(かしら)の先生金右衛門(せんじょうきんえもん)や、有名な道中師戸隠(とがくし)の伊兵衛、そのほか目ぼしい悪玉が指を折るにいとまもないのですから、その雰囲気を嗅(か)いだだけでも、金吾は面(おもて)をそむけずにいられなかったが、南奉行所づきの中で釘抜きといわれた程に、職業的本能の強い目明(めあか)しの勘次郎、かれは吾知らずに、ブルブルッとしてくる総身(そうみ)のふるえを抑えきれぬもののようでありました...
吉川英治 「江戸三国志」
...かくも錚々(そうそう)たる顔ぶれがふえたので...
吉川英治 「新・水滸伝」
...いつかおのずから顔ぶれがきまってしまった...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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