...と取って置きの頼みの綱を引いて見ると...
泉鏡花 「婦系図」
...かくて最後の頼みの綱もいよいよ切れたのである...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...新田先生の最後の頼みの綱も...
海野十三 「火星兵団」
...これが検事達の最後の頼みの綱であった...
江戸川乱歩 「悪霊」
...たった一人の味方が、頼みの綱が、切れてしまったのだから...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...しかも東北革命軍の頼みの綱の武器は門司でおさえられたままである...
高見順 「いやな感じ」
...青年将校らが頼みの綱としていた真木大将らは敗退した...
高見順 「いやな感じ」
...私はそれを頼みの綱として...
太宰治 「たずねびと」
...この世の中でたった一つの頼みの綱は...
太宰治 「人間失格」
...頼みの綱の孫がまた...
徳永直 「戦争雑記」
...今は頼みの綱の井戸縄に...
中里介山 「大菩薩峠」
...「今となってはこの愛が僕の頼みの綱だ」彼はそう思った...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...またそのうちにはどうにかなるだろうとそれを頼みの綱として...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...あの男が頼みの綱だぞ」第二回は浦粕座で...
山本周五郎 「青べか物語」
...これが唯一の頼みの綱だ...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...頼みの綱はコレ一つ……兇器さえ見付かればこっちのもの……東京市中を持ちまわって...
夢野久作 「近眼芸妓と迷宮事件」
...残る一つの頼みの綱なら...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...もう、策(て)はないぞ、楽翁どの」「貴公ひとりが、頼みの綱じゃ...
吉川英治 「大岡越前」
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