...頭から湯気(ゆげ)を立てて...
海野十三 「地軸作戦」
...黒ビロードのずきんを、頭から、スッポリかぶっています...
江戸川乱歩 「海底の魔術師」
...頭から足のさきまでまっ黒なのですから...
江戸川乱歩 「奇面城の秘密」
...蒲団(ふとん)を頭からスッポリかぶって...
高見順 「如何なる星の下に」
...今度は春琴は素直に妊娠(にんしん)を認めたがいかに聞かれても相手を云わない強いて問(と)い詰(つ)めるとお互(たがい)に名を云わぬ約束(やくそく)をしたと云う佐助かと云えば何であのような丁稚風情(ふぜい)にと頭から否定した...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...今日の所謂ファシズム運動の台頭からも判る通り...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...おれは頭から布団にもぐりかけたが...
豊島与志雄 「朝やけ」
...急いで頭からふとんをかぶるようなものである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...コゼットは大鏡に映して自分の姿を頭から足先までながめ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...頭からこうして水をぶっかけられてしまいましたから...
中里介山 「大菩薩峠」
...頭からスッポリとかぶって寝ていました...
中里介山 「大菩薩峠」
...其處で私は先頭になつて瀑の頭から崖頭に群(むら)がる木の間を左に辛くも切り拔けて...
沼井鐵太郎 「黒岩山を探る」
...ずっと前に亡くなられたお父様のことがいつまでもお前の念頭から離れなかったのだ...
堀辰雄 「楡の家」
...今松の頭から塩をぶっかけた――なめくじじゃあるめえし...
正岡容 「寄席」
...すなわち先生がそれまでに喰べた頭から出たところのそれを...
山本周五郎 「季節のない街」
...――お蝶は頭から白麻の布(ぬの)を被衣(かつぎ)にしたまま...
吉川英治 「江戸三国志」
...被衣(かずき)やうちかけなどを濡らして頭からかぶったまま...
吉川英治 「新書太閤記」
...内匠頭から、用向きを云い出される迄は、自分の無慈悲なことばを、胸の中で咎(とが)めていた...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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