...須臾の間に彼女は去ってしまった...
...彼の顔には須臾の表情の変化が見られた...
...仕事中は、須臾の暇もないほど忙しい...
...風景が変わる須臾のうちに、列車はかなりのスピードで走っていた...
...緊急時には、須臾の遅延も許されない...
...吾爲に須臾くかゝりあひなき吾領民との爭鬪を待たれよ...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...須臾(しゅゆ)にして自ら堕落し滅亡したのである...
大隈重信 「文明史の教訓」
...すべて雲の峰なれば須臾(しゅゆ)にして散逸するをつねとす...
谷譲次 「踊る地平線」
...自己の天職が見ることと感ずる事と而して其れを報告するにあることを須臾(しゅゆ)も忘れ得なかった...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...耿々(こうこう)として須臾(しゅゆ)も熄(や)まず...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...その決心を試むる機会は須臾(すゆ)に来たりぬ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...然れども須臾(しばらく)にして国内平定するや政府大(おおい)に教育の道を講じ俳優芸人にも教導職の名を与ふるに及び...
永井荷風 「江戸芸術論」
...杖に倚って佇立(たたづ)む事須臾(すゆ)なり...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...わが生の須臾(しゅゆ)なるを悲しみ……という気持が...
中里介山 「大菩薩峠」
...須臾にしてさきの寺の岸頭に立てり...
長塚節 「草津行」
...行くこと須臾にして左右飛瀑の掛懸するものあり...
長塚節 「草津行」
...四ヶ月の彼女の歴史などは須臾のやうに消えていつてしまふのだ...
林芙美子 「ボルネオ ダイヤ」
...須臾(しゅゆ)にして...
福田英子 「妾の半生涯」
...須臾(しゅゆ)にしてまた活く〉(『本草綱目』五一)てふ記載に合い...
南方熊楠 「十二支考」
...珍目を閉づるに須臾(しゅゆ)にして閻羅(えんら)王所の門に至り北に向って置かる...
南方熊楠 「十二支考」
...須臾(しゅゆ)にして油鍋に火が落ちたような地獄となってしまった...
吉川英治 「三国志」
...須臾(しゅゆ)にして...
吉川英治 「三国志」
...須臾(しゅゆ)の間(ま)に勢揃いして待っていた六...
吉川英治 「新書太閤記」
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