...或いは背中一面の皮膚を売りなどして...
海野十三 「大脳手術」
...舳(へさき)の方へ行っていなさい」中間こそ好い面の皮...
江見水蔭 「悪因縁の怨」
...亭主こそ好(い)い面の皮だ...
徳田秋聲 「絶望」
...お主(ぬし)の面の皮にも驚くぜ! 飛び上がれ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...さうして先生にお辞儀をして帰らうとしたら先生は「おまいはなかなか面の皮が厚いよ」といつて笑ひながら頭をひとつたたいた...
中勘助 「銀の匙」
...残されたわたしたちこそ全くいい面の皮...
中里介山 「大菩薩峠」
...いい面の皮さ」この女相当の八ツ当りを...
中里介山 「大菩薩峠」
...女こそいゝ面の皮だわね...
長與善郎 「青銅の基督」
...飛んだ面(つら)の皮で」「面の皮だけは餘計だよ」そんな事を言ひ乍ら...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一度はその面の皮をヒン剥いてやる気になったのさ」「嘘だ...
野村胡堂 「天保の飛行術」
...あたしなぞはいい面の皮...
久生十蘭 「魔都」
...ヘン好い面の皮だ...
二葉亭四迷 「旅日記」
...どうせ普段から滅茶苦茶なんぢやありませんか――好い面の皮だア長男だなんて!」彼は...
牧野信一 「鏡地獄」
...表面の皮がまず容易にとれる...
牧野富太郎 「植物知識」
...面の皮を千枚張りにしてあやまるつもりで恐る恐る頭へ手をやって...
正岡容 「寄席」
...マホメット教こそいい面の皮...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その顔面の皮膚の下から見る見る現われて来た兇猛な青筋……残忍な感情を引き釣らせる筋肉……それは宛然(えんぜん)たる悪魔の相好であった...
夢野久作 「暗黒公使」
...似せ天か本天かわからぬやつにまで引つたくられるのだからいゝ面の皮だ...
横瀬夜雨 「天狗塚」
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