...自我は非我を克服して自らのものとなすべき努力の当為を負わされて来る...
戸坂潤 「辞典」
...非我のうちに酒と云うものがあって...
夏目漱石 「創作家の態度」
...一は非我が主、我が賓(ひん)という態度で、一は我が主、非我が賓と云う態度とも云えます...
夏目漱石 「創作家の態度」
...この色もこの音も同一非我の属性であると綜合すれば...
夏目漱石 「創作家の態度」
...ただ吾人の知識が非我の世界において広くなったと云う事は云われます...
夏目漱石 「創作家の態度」
...それがためこれらを了解する非我の世界における知識は大分広く深くなるでありましょうが...
夏目漱石 「創作家の態度」
...我々は我々の気分(主観の内容)を非我の世界から得ます...
夏目漱石 「創作家の態度」
...しかし非我の世界は器械的法則の平衡を待って始めて落ちつくものであります...
夏目漱石 「創作家の態度」
...つまり非我の世界を支配する器械的法則が我の気分に応じて働いてはくれません...
夏目漱石 「創作家の態度」
...非我の世界にこれに相応する形相を発見しもしくは想像する事ができますが...
夏目漱石 「創作家の態度」
...いずれも非我の世界における(冒頭に説明したごとく我も非我と見傚(みな)す事ができますが)ある関係を明かにする用を務めております...
夏目漱石 「創作家の態度」
...この客観的に非我の関係を明めるにつけて生ずる付属物を intellectual sentiment と云います...
夏目漱石 「創作家の態度」
...したがって自己の過去の愛と他人の愛とは等しく非我の経験と見傚し得ます...
夏目漱石 「創作家の態度」
...これを非我の世界に抛(な)げ出すのであります...
夏目漱石 「創作家の態度」
...非我の事相を任意に建立(こんりゅう)するのとの差になります...
夏目漱石 「創作家の態度」
...非我の記憶は「冷感」であり...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...非我無関心の態度を以て...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...自我がみずからの抵抗として定立する非我もなおかつ観念的なる性格を失うことがない...
三木清 「マルクス主義と唯物論」
便利!手書き漢字入力検索