...存在と非存在と――この二つの矛盾対立物――の統一なのである...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...非存在が)理論的に証明できないのはそのためなんだ...
中島敦 「狼疾記」
...その現在は成立するや否や直ちに非存在へと過ぎ去り行く...
波多野精一 「時と永遠」
...人は先づ過去が囘想又は記憶の内容となつて存在し又影響を及ぼすことを論據としてそれの非存在性を否定するであらう...
波多野精一 「時と永遠」
...非存在への移り行きも亦體驗を超越する事柄でなければならず...
波多野精一 「時と永遠」
...無や非存在が單純にそれ自らとして體驗されぬことは...
波多野精一 「時と永遠」
...要するに有より無へ存在より非存在へ向ふのが時の最も根源的方向時間性の最も本質的性格である...
波多野精一 「時と永遠」
...客體としての「無」や「非存在」は...
波多野精一 「時と永遠」
...存在は嚴密の意味における非存在によつて境ひされる...
波多野精一 「時と永遠」
...本質的に非存在と過去とに落込む存在と現在とは...
波多野精一 「時と永遠」
...現在に耽溺して足元の地盤が絶えず動搖し絶えず非存在へと消え行くに氣附かぬ文化人は...
波多野精一 「時と永遠」
...存在は非存在において超え難き限界に達すること...
波多野精一 「時と永遠」
...主體の存在を非存在への沒入より救ひ...
波多野精一 「時と永遠」
...非存在の方は、事物が存在しないとされる全ての時間と場所から事物を除外するとはいえ、やはりその観念は含まれている...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...偶発的であると考えられる事物の存在か非存在かを考察するときに...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...存在と非存在の中間物があり得ないのと同じである...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...その非存在的本質を感じることか...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...児島高徳非存在説が一時史界をふうびした時代があった...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
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