...彼が自我の流露に任せて得むと欲するを得...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...露に声のある筈がない...
石川啄木 「葬列」
...雨露に朽ちたりな...
泉鏡花 「悪獣篇」
...仇花の露にも過ぎない...
泉鏡花 「遺稿」
...「名披露に肝心のあんたが一番拙かったなんて云われちゃ耻っ掻きだからね」「はい」と震える指先で眼頭を押えた...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鷺娘」
...全身露にびしよぬれになる...
大町桂月 「赤城山」
...鷺草(さぎぐさ)露にぬれて...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...「釜山」あさ露に濡れる波止場の板...
谷譲次 「踊る地平線」
...足下の草は露に濡れていたが...
豊島与志雄 「月明」
...しかしてその一致點は文化主義そのものの必然的發露に外ならぬ...
波多野精一 「時と永遠」
...先生の眼前には露に揺らぐコスモスの花ばかりがある...
原民喜 「秋日記」
...風吹けば先(ま)づぞ乱るる色かはる浅茅(あさぢ)が露にかかるささがにとだけ書かれてあった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「萩原(はぎはら)や軒端(のきば)の露にそぼちつつ八重立つ霧を分けぞ行くべきあなたも濡衣(ぬれぎぬ)をお乾(ほ)しになれないでしょう...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...」「私が植込みの根元にあつた如露に躓(つまづ)いた時にも...
室生犀星 「帆の世界」
...動物心理の遺伝発露に就て研究すべき好参考材料なれども...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...露に濡れた葡萄の房が朝の空の中で克明な陰影を振りかざし...
横光利一 「妻」
...征野の露に臥して...
吉川英治 「折々の記」
...彼は朝露にぬれた姿を...
吉川英治 「新書太閤記」
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