...炭の 燃えさし 離れ離れ 床に その影 落してき...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...得意になってこういう少年を連れて歩いていると人が思やせんかと電車が有楽町へ着くまでなるべく少年と離れ離れになっていた...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...頭の中で離れ離れになってなんの連絡もなかったいろいろの場所がちょうど数珠(じゅず)の玉を糸に連ねるように...
寺田寅彦 「写生紀行」
...學校で教つたり書物を讀んだりして得た知識も矢張り離れ離れになり勝ちなものである...
寺田寅彦 「寫生紀行」
...後者は与えられた離れ離れの材料からそれによって合成されうべき可能の圏内に独創機能を働かせて建築を構成し綾錦(あやにしき)を織り成すものだとも言われないことはないのである...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...また彼ら相互も離れ離れになっている...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それとも離れ離れになっているものやら...
中里介山 「大菩薩峠」
...がんりきとお角は離れ離れに...
中里介山 「大菩薩峠」
...こんな離れ離れの水臭(みずくさ)い道行というものがあるべきものではありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...親と子は離れ離れになった...
中里介山 「大菩薩峠」
...けれどもこの時自分の眼にはお貞さんと佐野という縁故も何もない二人がいっしょにかつ離れ離れに映じた...
夏目漱石 「行人」
...二人離れ離れになっちまうよ」「大丈夫だ...
夏目漱石 「二百十日」
...皆(みん)な離れ離れになって...
夏目漱石 「門」
...が併し私の露語を離れ離れにしては実業に入れぬから...
二葉亭四迷 「予が半生の懺悔」
...男女ともに氣持は離れ離れになりながら...
三好十郎 「肌の匂い」
...外国の社会主義者連中と同じこと直ぐに離れ離れになる...
夢野久作 「近世快人伝」
...離れ離れになって悶(もだ)えている私たち二人の心を...
夢野久作 「瓶詰地獄」
...追われて離れ離れになると...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
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