...夙(つと)に実業に雄飛せんとする君がこの陋巷(ろうこう)の貧乏文人に何の求むる事があるかというような頗るイヤ味タップリなものだった...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...文藝春秋社が雑誌界にしだいしだいに雄飛するやうになつたのは...
宇野浩二 「思ひ出すままに」
...余は一寸雄飛瀑まで散歩して來む』と云へば...
大町桂月 「鹽原新七不思議」
...殊に雄飛瀑の瀧壺の雄偉なることは...
大町桂月 「鹽原新七不思議」
...そのジャッパンプールという所はインドの千分の一ぐらいしかないけれどもいま世界に雄飛している国だといったふうに説明するのでありますがなかなか要領を得ない...
高楠順次郎 「東洋文化史における仏教の地位」
...人間は自分の最高と信じた路に雄飛しなければ...
太宰治 「花火」
...それゆえ一朝事情が変ずれば勿ち雌伏したものは雄飛し...
辻潤 「錯覚自我説」
...三田の中心となりて文壇にそれより御雄飛の御奮発は小生の偏(ひとえ)に懇願する所何卒御快諾の吉報に接したく存をり候もとより御内意を伺ふまでにて事定らば別に正式の交渉はこれあるべく候委細の事は御面唔(ごめんご)の節と存候が小生の聞込みたる処にては...
永井荷風 「書かでもの記」
...これからは君達の雄飛する時代だよ...
永井荷風 「来訪者」
...海外雄飛の建国時代であったため...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...世界の市場に雄飛す...
福田英子 「妾の半生涯」
...再びなつかしい蝙蝠の姿は都下上空を自在に雄飛するやうになつた...
正岡容 「旧東京と蝙蝠」
...幕末に雄飛した薩長土肥四藩に娯楽を主とした和算の発達していなかったのは...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...大阪に於て多年雄飛して殆んど敵するものなしと言はれし大力士であつたが...
三木貞一 「初代谷風梶之助」
...文壇に雄飛して呉れいと云ふことである...
三島霜川 「自傳」
...丈夫居世当雄飛...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...今や儒官となつて雄飛するに至つた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...進退の雄飛を欠いたのもむりはない...
吉川英治 「新書太閤記」
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