...小鳥さへかくは雄々しいに...
芥川龍之介 「きりしとほろ上人伝」
...大自然の雄々しい裸かな姿を髣髴させるような瞬間を讃美(さんび)したことに何んの不思議があろう...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...ついこの頃までは實に雄々しい美しい青年だつたがな...
ロバート・ルイス・スティーヴンソン 佐藤緑葉訳 「醫師と旅行鞄の話」
...雄々しい雄鶏はいかなる気候にも合う...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...平生やさしい上に雄々しいところもある姫のことでございますから...
田山花袋 「道綱の母」
...明晰(めいせき)冷静な雄々しい意力を感じた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...いかにも雄々しいとともに女々(めめ)しかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...粗暴な雄々しいしかも清教徒的なもので...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...雄々しい決心らしいものに触れました...
豊島与志雄 「沼のほとり」
...起居(たちい)も雄々しい慎九郎の方が...
長谷川伸 「討たせてやらぬ敵討」
...真情に富んだ雄々しい明日の船出を準備しなければならないのだと思う...
宮本百合子 「新しい船出」
...過去の雄々しい作曲家たちが...
宮本百合子 「音楽の民族性と諷刺」
...ひろくゆたかな雄々しい心情がなければならないというのは...
宮本百合子 「幸福の感覚」
...雄々しい騎士のためにでなければ決して城門は開かず...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...息子が無抵抗な百姓や下僕を虐(しいた)げるのを見るとそれを雄々しい心の前兆だと考え...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...この雄々しい国においてもこれに類する他の諸国においても...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その最期はいかにもこの雄々しい帝王にふさわしいものであった...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...雄々しい吾児を戦場に見送る母親の気持よりもモットモット切ない思いで胸が一パイになるのであります...
夢野久作 「少女地獄」
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