...精巧な雁皮紙(がんぴし)の巻紙に...
有島武郎 「或る女」
...かように柔かい薄い雁皮紙(がんぴし)を袋綴じにした小型の和装の帳面を作り...
谷崎潤一郎 「鍵」
...紙型は雁皮紙を數枚あはせれば凹凸が鮮明になることや...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...雁皮紙刷(がんぴしず)りの一種異様な古版本のある頁を開いて...
中里介山 「大菩薩峠」
...この物に怯(おび)えて雁皮紙(がんぴし)のやうに顫へて居る娘とは思ひもよりません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...御用品として年々良質の「雁皮紙(がんぴし)」を漉(す)きます...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...「雁皮紙」は和紙の主と讃えらるべきものであります...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...何といっても「雁皮紙(がんぴし)」であります...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...昔の上等な書物は好んでこの雁皮紙を用いました...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...その折私の希望を燃やしたのは雁皮紙であつた...
柳宗悦 「和紙十年」
...雁皮紙は上位を、楮紙は右位を、三椏紙は左位を占める...
柳宗悦 「和紙の美」
...お母様はその日からその五枚続きの絵を雁皮紙(がんぴし)に写し取って...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...雁皮紙(がんぴ)へ絵筆を執り出したが...
吉川英治 「魚紋」
...玉の外殻はうすい雁皮紙(がんぴし)で一枚一枚貼(は)って...
吉川英治 「銀河まつり」
...雁皮紙(がんぴし)の紙捻(こより)で実に根気よく巻きしめた物なのである...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...その雁皮紙(がんぴし)の皺(しわ)をのばした...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...大儀」足に結んである雁皮紙(がんぴし)を解いてパッと離すと...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...俵一八郎は雁皮紙の密書へ目をたどらせる...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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