...際限なく波が動いてゐた...
芥川龍之介 「あの頃の自分の事」
...それからそれへと縁を引いて際限なく彼を虐(さいな)みに来る...
芥川龍之介 「首が落ちた話」
...殆んど際限なく流れ落つるのかと思はれた...
石川啄木 「郁雨に與ふ」
...若い文人が好い加減に創作した出鱈目(でたらめ)の造語の詮索(せんさく)から句読(くとう)の末までを一々精究して際限なく気にしていた...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...猶まだ際限なく続いてくる様子だったが...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...脚下を覗いてもやはり際限なく薄みどり色のほの明るさが續いてゐるばかりで...
太宰治 「お伽草紙」
...際限なくいろいろの質問を発した...
太宰治 「花燭」
...さういふものが際限なくかれを蠱惑させた...
田山録弥 「赤い鳥居」
...いくら捻じっても捻じっても際限なく捻じられるのであった...
寺田寅彦 「重兵衛さんの一家」
...ぐるぐる廻って、際限なく歌える...
豊島与志雄 「囚われ人」
...てんから無目的で際限なく引張り廻された日にはやりきれない...
中里介山 「大菩薩峠」
...一番外には困る輪が黒墨を流したように際限なく未来に連(つら)なっている...
夏目漱石 「虞美人草」
...あんな浮氣野郎と連れ添ふ氣なんかありやしません」お若の長廣舌は際限なく發展します...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ぞろ/\と釣し柿のやうに連(つな)がつて際限なくめくれて来るから...
二葉亭四迷 「露都雑記」
...想像していたことよりももっと刻薄な欠乏が際限なくつらなっているような気がして来た...
本庄陸男 「石狩川」
...だれもだれも際限なく泣いた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...際限なく嘘(うそ)を言わねばならぬ右近になっているのである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...際限なくつらく思う心を...
森鴎外 「山椒大夫」
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