例文・使い方一覧でみる「隔たり」の意味

...しかし父と彼との間隔があまりに隔たりすぎてしまったのを思うと...
有島武郎「親子」

...段と段との隔たりが大きくておまけに狭く... 段と段との隔たりが大きくておまけに狭くの読み方
有島武郎「星座」

...その人の爲とも自分の爲ともなく淋しく思ふ事もある――人と人との間の超え難き隔たりに就いての悲しみと言はうか...
石川啄木「吉井君の歌」

...二間ばかりの隔たりがある... 二間ばかりの隔たりがあるの読み方
江戸川乱歩「孤島の鬼」

...一半は渭樹秦雲と隔たり... 一半は渭樹秦雲と隔たりの読み方
大町桂月「杉田の一夜」

...杉田は遂に山外に隔たりぬ... 杉田は遂に山外に隔たりぬの読み方
大町桂月「杉田の一夜」

...時間的にも可なりの隔たりを想像されるのであって... 時間的にも可なりの隔たりを想像されるのであっての読み方
谷崎潤一郎「聞書抄」

...実は到底踰（こ）えることの出来ない隔たりがある... 実は到底踰えることの出来ない隔たりがあるの読み方
谷崎潤一郎「痴人の愛」

...遊行上人の泊っていた一間とは襖（ふすま）一重の隔たりでありました... 遊行上人の泊っていた一間とは襖一重の隔たりでありましたの読み方
中里介山「大菩薩峠」

...何の隔たりもなくこう話しかけます... 何の隔たりもなくこう話しかけますの読み方
野村胡堂「銭形平次捕物控」

...身上（しんしょう）に隔たりはありますが... 身上に隔たりはありますがの読み方
野村胡堂「銭形平次捕物控」

...両者は、隔たり、近接、上に、下に、前に、後に、等、無数の比較の源泉である...
デイビッド・ヒューム　David Hume 井上基志訳「人間本性論（人性論）」

...この高岡の町から東南の方二里位も隔たりて新居（にい）の浜があり... この高岡の町から東南の方二里位も隔たりて新居の浜がありの読み方
牧野富太郎「牧野富太郎自叙伝」

...六町も隔たりたる炊事場に行きて飯を請ふ... 六町も隔たりたる炊事場に行きて飯を請ふの読み方
正岡子規「従軍紀事」

...自転車までの短かい隔たりを走り尽して... 自転車までの短かい隔たりを走り尽しての読み方
トオマス・マン　Thomas Mann 実吉捷郎訳「墓地へゆく道」

...宇治時代と今とはあまりにも年月が隔たり過ぎ... 宇治時代と今とはあまりにも年月が隔たり過ぎの読み方
紫式部與謝野晶子訳「源氏物語」

...我々の振舞いと彼らの振舞いとの間には実に非常な隔たりがある... 我々の振舞いと彼らの振舞いとの間には実に非常な隔たりがあるの読み方
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ　Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳「モンテーニュ随想録」

...この論文と僅少（きんしょう）の時日の隔たりしか持たぬ小説『クロイツェル・ソナタ』の中で... この論文と僅少の時日の隔たりしか持たぬ小説『クロイツェル・ソナタ』の中での読み方
米川正夫「クロイツェル・ソナタ」

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