...講師の右手の所に陣取る...
愛知敬一 「ファラデーの伝」
...そして三四郎の書斎に充(あ)てられた別室へ陣取ると...
大阪圭吉 「寒の夜晴れ」
...現にホトトギス発行所がこの丸ビルの一室に陣取るという事は...
高浜虚子 「丸の内」
...大小二匹の猿のように銀行の前に陣取る...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...隅っこに陣取るだろう...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...芝居へ入って前の方の平土間(ひらどま)へ陣取る...
永井荷風 「深川の散歩」
...ただ我輩の陣取るべき二階の一間だけが少しく方付(かたづい)てオラレブルになっている...
夏目漱石 「倫敦消息」
...」ふと、二人の眼のなかには、桜の花と呼ばれた娘義太夫の竹本綾之助(たけもとあやのすけ)や、藤の花の越子(こしこ)や、桃の花の小土佐(こどさ)が乗っている人力車の、車輪や泥除(どろよ)けに取りついたり、後押(あとおし)をしたりして、懸持(かけも)ちの席亭(せき)から席亭へと、御神輿(おみこし)のように、人力車を担(かつ)いでゆくようにする、贔屓(ひいき)の書生たちが、席へ陣取ると、前にいっている仲間と一緒になって、下足札(げそくふだ)で煙草盆を叩(たた)いて、三味線にあわせて調子をとり、綾之助なら綾之助が、さわりのところで首を振ると、ドウスルドウスルと叫ぶという、女芸人たちの、ばからしいほどな、素晴らしい人気を思いうかべてもいた...
長谷川時雨 「田沢稲船」
...彼等は緑いろのテーブルにむかって陣取ると...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...一等展望車の次の談話室みたいなとこへ陣取る...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...三階十四号室に陣取る...
牧逸馬 「ロウモン街の自殺ホテル」
...直に上陸して熊谷という旅店に一行は陣取ることになった...
牧野富太郎 「利尻山とその植物」
...南側には尼崎から来た松平遠江守忠栄(とほたふみのかみたゞよし)の一番手三百三十余人が西向に陣取る...
森鴎外 「大塩平八郎」
...)己がここに陣取るや否や...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...たとえば下総(しもうさ)国府台(こうのだい)総寧寺の天正三年の制札に「一つ寺中の堀之内陣取るべからざる事」とある(嘉陵紀行二編三)...
柳田國男 「地名の研究」
...川中に繋いだ幾組かの筏の上へ陣取る...
山本笑月 「明治世相百話」
...山(らくざん)山脈を負うて左右二翼にわかれて陣取る...
吉川英治 「三国志」
...もし山上に陣取るときは...
吉川英治 「三国志」
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