...彼の筺底(きょうてい)の古写真は体と不吊合(ふつりあい)に頭の大きい...
芥川龍之介 「大導寺信輔の半生」
...からだのつりあいをとっていたのですが...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「コウノトリ」
...他のものとは全くふつりあいな...
伊藤野枝 「転機」
...それが不釣合(ふつりあい)にも野球のミットのような大きさです...
海野十三 「崩れる鬼影」
...危うき姿勢に釣合(つりあい)をとりながら...
大下藤次郎 「白峰の麓」
...たちまち体のつりあいをうしなって...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「カシタンカ」
...この人の色は強烈でありながらちゃんとつりあいが取れていて自分のような弱虫でも圧迫を感じない...
寺田寅彦 「昭和二年の二科会と美術院」
...歩くにはどうしても杖を第三の足にしないと重力に対するつりあいがとれなかったものである...
寺田寅彦 「ステッキ」
...そのために機械全体のつりあいがとれなくなって...
寺田寅彦 「笑い」
...身分の不釣合(ふつりあい)ということを考えないわけではなかったが...
徳田秋声 「縮図」
...倉持とは釣合(つりあい)の取れないほどの豪家であり...
徳田秋声 「縮図」
...不均合(ふつりあい)な弱々しさを呈するに過ぎない...
中島敦 「環礁」
...他との均衡(つりあい)を絶して...
中島敦 「悟浄出世」
...だから早く顋髯を生やして上下の釣合(つりあい)を取るようにすれば...
夏目漱石 「思い出す事など」
...しかしその時大原君の夫人がお代さんではどうもチト釣合(つりあい)が悪いアハハ」と笑いながら言う言葉の中(うち)には如何(いか)にしてもお登和嬢をその時の協力者たらしめんとの意分明(ぶんめい)に聞ゆ...
村井弦斎 「食道楽」
...なかなかはねでうまくつりあいをとることができない...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...驚くべき確かな均合(つりあい)とその調和...
柳宗悦 「工藝の道」
...服装と品行のつりあいがとれない彼等のグループを上から眺めて...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
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