...彼の筺底(きょうてい)の古写真は体と不吊合(ふつりあい)に頭の大きい...
芥川龍之介 「大導寺信輔の半生」
...物のつりあいを保って...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...……がちょうがつばさと首で体のつりあいをとって...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「カシタンカ」
...たちまち体のつりあいをうしなって...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「カシタンカ」
...この人の色は強烈でありながらちゃんとつりあいが取れていて自分のような弱虫でも圧迫を感じない...
寺田寅彦 「昭和二年の二科会と美術院」
...そのために機械全体のつりあいがとれなくなって...
寺田寅彦 「笑い」
...だから早く顋髯を生やして上下の釣合(つりあい)を取るようにすれば...
夏目漱石 「思い出す事など」
...不釣合(ふつりあい)ではなはだおかしい...
夏目漱石 「三四郎」
...小道具の作柄(さくがら)釣合(つりあい)が如何(どう)とか云う考(かんがえ)はある...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...もし七字句などをもって止めたらんには上の十字句に対して釣合(つりあい)取れ不申(もうさず)候...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...しかるに台所の道具ばかりは一から十まで天保時代でそれで西洋料理は手数がかかるなんぞというのは随分釣合(つりあい)が取れない...
村井弦斎 「食道楽」
...しかしその時大原君の夫人がお代さんではどうもチト釣合(つりあい)が悪いアハハ」と笑いながら言う言葉の中(うち)には如何(いか)にしてもお登和嬢をその時の協力者たらしめんとの意分明(ぶんめい)に聞ゆ...
村井弦斎 「食道楽」
...年の不つりあいから先方の人たちが自分の提議を問題にしようとしなかったのも道理である...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ただ今のところはどうしてもこれは不つりあいなお間柄だと私らは存じますのに...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...不つりあいの結婚をありがたいことのように思って...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...こんなことが不つりあいに見えないのは女からいえば過分なことであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...驚くべき確かな均合(つりあい)とその調和...
柳宗悦 「工藝の道」
...露八にはつりあいがとれなかった...
吉川英治 「松のや露八」
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