...家族の中で長兄はとても頼もしい存在だ...
...長兄は家庭の中でリーダーシップが求められる...
...長兄の結婚式には多くの親戚が集まった...
...長兄とは年齢が離れているが、仲が良い...
...長兄はいつも弟妹をまとめてくれる...
...經驗の無い放蕩の長兄と分家の當主とに事業を任せて自身は舊い家に引込んでゐたのです...
石川三四郎 「浪」
...山なる長兄のもとへ歸してしまふことに決めた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...しかしその話は郷里において長兄の賛成を得ることが出来ず...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...長兄の望みは、そんなところに無かったのです...
太宰治 「兄たち」
...二階の西洋間で、長兄は、両手をうしろに組んで天井を見つめながら、ゆっくり歩きまわり、「いいかね、いいかね、はじめるぞ...
太宰治 「兄たち」
...私は長兄がちかごろあたらしく求めたらしい一本の軸物をひろげて見てゐた...
太宰治 「思ひ出」
...よそに嫁(とつ)いで居る姉が、私の一度ならず二度三度の醜態のために、その嫁いで居る家のものたちに顔むけができずに夜々、泣いて私をうらんでいるということや、私の生みの老母が、私あるがために、亡父の跡を嗣(つ)いで居る私の長兄に対して、ことごとく面目を失い、針のむしろに坐った思いで居るということや、また、私の長兄は、私あるがために、くにの名誉職を辞したとか、辞そうとしたとか、とにかく、二十数人の肉親すべて、私があたりまえの男に立ちかえって呉れるよう神かけて祈って居るというふうの噂話を、仄聞(そくぶん)することがあるのである...
太宰治 「虚構の春」
...長兄の嫂も、次兄の嫂も、笑顔を以て迎えて呉(く)れた...
太宰治 「故郷」
...床の間を背にして、五所川原の先生(叔母の養子)それから北さん、中畑さん、それに向い合って、長兄、次兄、私、美知子と七人だけの座席が設けられていた...
太宰治 「故郷」
...と長兄は九死に一生を得た思いのようであった...
太宰治 「ろまん燈籠」
...長兄が戻って来た...
原民喜 「夏の花」
...茨城県から長兄が送金してくれるのだが...
柳田国男 「故郷七十年」
...一人前の話長兄松岡鼎が神戸の師範に入る以前のことである...
柳田国男 「故郷七十年」
...私の長兄が偶然にも下総に永住するようになったのも...
柳田国男 「故郷七十年」
...こちらでは休之助が長兄に訊いていた...
山本周五郎 「風流太平記」
...なあ長兄」と、劉備へも、すぐ馴々(なれなれ)といって、肩を抱いたりした...
吉川英治 「三国志」
...劉長兄に起草していただこう」「いいや...
吉川英治 「三国志」
...「――だが、長兄」と、張飛はまた、玄徳の顔をさし覗いて云った...
吉川英治 「三国志」
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