...長らく切磋琢磨(せっさたくま)の功を御積みになりましたが...
芥川龍之介 「邪宗門」
...長らく無沙汰をしてゐる人の敷居へ近づくやうな氣がする...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...長らく病気で臥(ふ)せつてゐる...
薄田泣菫 「茶話」
...長らく米国の美術協会の会頭を勤めてゐた...
薄田泣菫 「茶話」
...長らく奉公していました本郷の××床の年期も明け...
辰野九紫 「青バスの女」
...ロシアに関する統計を専門的に研究していたんです……ロシアにも長らく住んでいたことがあります……僕自身は『殉教者伝』など読んだことはありません……この先も読もうとは思っていません……いや...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...なお長らく彼は、自分にとって最もりっぱな人々、最も純粋な人々、聖者中の聖者とも言うべき人々、そういう楽匠にはあえて手を触れなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...其頃兼次の家では婆さんが長らく老病に罹つて居た...
長塚節 「芋掘り」
...長らくの無意識的な記憶によって...
中谷宇吉郎 「吉右衛門と神鳴」
...長らく紐育(ニューヨーク)で商業に従事していたと云う某が引き受けた...
夏目漱石 「それから」
...その後長らく異状なかつたのに...
原民喜 「永遠のみどり」
...小松の父は外交官として長らく英国におり...
久生十蘭 「ハムレット」
...それなら長らく懸想した女...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...長らく住んでいるとのことでございました...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...そこにはもう長らくなんにもかかってはいなかった...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...自分は地金を塩化鉄で腐蝕させずにそのまま黒色を出す方法を長らく研究しているのだがいまだに思わしくいかないのでお前も暇なとき自分と一緒にやってみてくれないかというのである...
横光利一 「機械」
...妻はもう長らく病んで寢てゐた...
横光利一 「妻」
...長らくの不孝のつみ...
吉川英治 「新・水滸伝」
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