...薩(さつ)の長ずる所なり...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...長ずる所は精整緻密(せいせいちみつ)...
芥川龍之介 「骨董羹」
...ようやく長ずるに及び...
谷譲次 「踊る地平線」
...遽(あわ)てず恚(いか)らず一日一日其苗の長ずるを待つ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...其の最も長ずる所は...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...長ずるに及んで如何様になるであろうか...
豊島与志雄 「上海の渋面」
...長ずるに従って人相が悪くなる...
豊島与志雄 「北支点描」
...長ずるに從つて、それは美しくも悧發にもなりました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...府下の婦人にて字を知り女工に長ずる者七...
福沢諭吉 「京都学校の記」
...その漸く長ずるに及んでかへつて早く北条氏のために嫉(ねた)まれ終に刺客の手に斃(たお)れしなり...
正岡子規 「病牀譫語」
...先代信栄(のぶなが)の子信美(のぶよし)が長ずるに及んで...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...二男児の長ずるを待ち...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...たかは五百より長ずること七歳であつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...霧渓は杏春より長ずること二歳であつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...松田氏より長ずること一歳の孫は...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...即ち抽斎より長ずること五歳であった...
森鴎外 「渋江抽斎」
...抽斎より長ずること八歳であっただろう...
森鴎外 「渋江抽斎」
...長ずるに従って、次第に瞼の裏には、様々な美しい肉体の粋が、あるいはくびれ、或はすんなりと伸びて、数を増し、追っても、払っても、なよなよと蠢めき、薄く瞼を閉じるとそれらは、青空一杯に、白い雲となるのでした...
蘭郁二郎 「足の裏」
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