...鐘村で名代(なだい)の鐘撞男(かねつきをとこ)月がよいのでうかうかと鐘(かね)をつくのもつひわすれ灯(ひ)のつく街(まち)がこひしさに山から港(みなと)へではでたが日がくれるのに山寺(やまでら)の鐘(かね)はつんともならなんだ村長(そんちやう)さまはあたふたと鐘撞堂(かねつきだう)へきてみれば伊部徳利(いんべとくり)に月がさしちんちろりんがないてゐた...
竹久夢二 「どんたく」
...二天門(てんもん)の辺(あたり)から鐘撞堂(かねつきだう)のある辨天山(べんてんやま)の下(した)で...
永井壮吉 「吾妻橋」
...さても本所の鐘撞堂(かねつきどう)の相模屋(さがみや)という夜鷹宿(よたかやど)へ...
中里介山 「大菩薩峠」
...それで鐘撞堂(かねつきどう)の相模屋から気軽くそこへ移ってしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...本所の鐘撞堂(かねつきどう)で相模屋(さがみや)というんだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...九鐘撞堂新道(かねつきどうしんみち)に巣を食う大道芸人の一群...
中里介山 「大菩薩峠」
...姓名は」「鐘撞堂新道...
中里介山 「大菩薩峠」
...さりとて鐘撞堂新道にいるお蝶の声とも思われないし...
中里介山 「大菩薩峠」
...鐘撞堂新道(かねつきどうしんみち)も本所だし...
中里介山 「大菩薩峠」
...鐘撞堂のところまでいったら...
新美南吉 「病む子の祭」
...鐘撞堂(かねつきだう)のあたりでうろうろしてゐることがよくあつた...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...湯島天神の鐘撞堂の下まで持って行って下さい」「心得申した」「ほんとうにご親切ね」「いや...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...弁天山の鐘撞堂へと曲る角...
正岡容 「浅草燈籠」
...従つて私の家のおもて二階からは観音堂や仁王門五重塔さては弁天山の鐘撞堂などが...
正岡容 「異版 浅草燈籠」
...浅草 二句浅草 二句天藤とかいてあん蜜売つてゐる刺青のある復員で蟹を売り交番のあとへ戦災一と世帯焼出された鐘撞堂に住んでをり不忍池...
正岡容 「東京万花鏡」
...ある時何の気もなく鐘撞堂(かねつきどう)の中を目がけて飛びこみたれば思はずも釣鐘に頭を打ちつけて痛き目を見つるならん...
正岡子規 「俳諧大要」
...――上野の寛永寺の鐘撞堂(かねつきどう)に...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...その鐘撞堂の所蔵品の古書画古陶器の類がすこし売りに出されたとのことに...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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