...そこへテエブルの上へのせた鉢植えの紅梅が時々支那(しな)めいた匂を送って来る...
芥川龍之介 「首が落ちた話」
...庭に擬宝珠の鉢植え多し...
芥川龍之介 「北京日記抄」
...いたいけな鉢植えの草花をおもわせた...
高見順 「如何なる星の下に」
...あれは型にはめていじめて作ったもので鉢植えの植木と同様...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...各種とりどりの鉢植えの植物が葉を繁らせている...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...そのあいだ令嬢のメガンはウィイン法学雑誌の「羅馬(ローマ)私法における売買契約の責任範囲とその近代法理思想に及ぼせる必然的投影の価値・並びに以上の歴史的考察」の論文を大ジャズバンド演奏中のTEAルウムの椰子(やし)の鉢植えのかげで読みながら...
谷譲次 「踊る地平線」
...窓にはゼラニウムの鉢植えと...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「嫁入り支度」
...立枯れの鉢植えの菊などが目についた...
徳田秋声 「足迹」
...貧相な鉢植えの梅の花弁(はなびら)が干からびて...
徳田秋声 「黴」
...鉢植えの花が窓の上に二つと...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...中央の鉢植えの蘇鉄が...
豊島与志雄 「塩花」
...これにも鉢植えの蘇鉄が役立った...
豊島与志雄 「塩花」
...鉢植えの樹木がこんもりと茂みを拵えている...
豊島与志雄 「紫の壜」
...蒼白い死の色の漂うなかに鉢植えの頭(けいとう)の花ばかりが燃えさかる生の色をめざましく日光に耀(かがや)かしている...
中勘助 「母の死」
...律気な――鉢植えの欅(けやき)みたいな生れつきの妓(ひと)にも芽が出て...
長谷川時雨 「お墓のすげかえ」
...南洋杉(アロオカリヤ)の鉢植えのそばの椅子には...
久生十蘭 「キャラコさん」
...青々としてたっぷりした鉢植えがあればようございますが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...色とりどりの切花や鉢植えの花を輝かせて...
山川方夫 「一人ぼっちのプレゼント」
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