...わが民族が外に向こうて膨脹せんとする力との釣り合いによって...
丘浅次郎 「戦争と平和」
...その身長との不釣り合いのために一層人を威壓したことは...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...それで二人の間に年齢の不釣り合いはなかったわけである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...身体の釣り合いや...
久生十蘭 「キャラコさん」
...よく釣り合いのとれた...
久生十蘭 「キャラコさん」
...家と不釣り合いなほどだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...このエドワード・ストリートには全く不釣り合いだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...下卑た感情や怒りなど不釣り合いな場所なのに...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...眼は不釣り合いに小さく輝く...
南方熊楠 「十二支考」
...自ら釣り合いを持って惹きおうているようなものです...
室生犀星 「陶古の女人」
...ただ人を悩乱せしめるばかりでなく、大きい人生に包まれたる力というものの千種万様な現われを捕えて、形、釣り合い、あるいは美しい気分の平衡より来る喜悦、情熱を内心に押え貯うる時の幸福、そういうものを現わそう...
和辻哲郎 「エレオノラ・デュウゼ」
...この枯淡な色の釣り合いが最もよいかもしれない...
和辻哲郎 「京の四季」
...本文では彫刻と建築との釣り合いを主として問題としたため...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...柱の太さと堂の大きさとの釣り合い...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...その屋根の縦横の釣り合いは唐招提寺金堂(とうしょうだいじこんどう)の屋根のようだと思えばよい...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...静止の姿においてはむしろ塔の各層の釣り合いが――たとえば軒の出の多い割合に軸部が低く屋根の勾配が緩慢で...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...しかしこのようにスラリとした釣り合いを加えたために...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...推古式彫像の体躯が一見したところ人体の釣り合いを無視しているように感ぜられるに反して...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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