...口と目が釣り合いを失(しっ)して...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...彼との釣り合いを気にしているようだった...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「魔性の女」
...もともとこういう相手に恋するなぞということが当人としては釣り合いの取れぬ間違いの元だったのでしょうが...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...―――そして老人との釣り合い上...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...きわめて不釣り合いな...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「サセックスの吸血鬼」
...釣り合いのとれない構図...
永井隆 「この子を残して」
...家と不釣り合いなほどだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...このエドワード・ストリートには全く不釣り合いだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...下卑た感情や怒りなど不釣り合いな場所なのに...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...眼は不釣り合いに小さく輝く...
南方熊楠 「十二支考」
...自ら釣り合いを持って惹きおうているようなものです...
室生犀星 「陶古の女人」
...この枯淡な色の釣り合いが最もよいかもしれない...
和辻哲郎 「京の四季」
...本文では彫刻と建築との釣り合いを主として問題としたため...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...またその釣り合いの微妙な美しさ...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...その屋根の縦横の釣り合いは唐招提寺金堂(とうしょうだいじこんどう)の屋根のようだと思えばよい...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...しかしこのようにスラリとした釣り合いを加えたために...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...ただあの神々しい嬰児の顔の特殊な釣り合いにおいてのみ見られるものである...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...あの金堂が調和や釣り合いの美しさを感じさせるよりもまず一種神秘的な印象を与えるのはそのゆえではないであろうか...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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