...わが民族が外に向こうて膨脹せんとする力との釣り合いによって...
丘浅次郎 「戦争と平和」
...もともとこういう相手に恋するなぞということが当人としては釣り合いの取れぬ間違いの元だったのでしょうが...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...その古色がその床の間や座敷の暗さと適宜な釣り合いを保つのだ...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...きわめて不釣り合いな...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「サセックスの吸血鬼」
...どちらも身体の縦と横との釣り合いが変調をきたし...
永井隆 「長崎の鐘」
...ペンダア君にくらべると不釣り合いに若く...
西尾正 「墓場」
...釣り合いが取れていない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...下卑た感情や怒りなど不釣り合いな場所なのに...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...すっかり釣り合いきらなかった...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...釣り合いとれぬが何じゃいナ...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...どうも釣り合いが取れぬと思った...
吉川英治 「宮本武蔵」
...ただ人を悩乱せしめるばかりでなく、大きい人生に包まれたる力というものの千種万様な現われを捕えて、形、釣り合い、あるいは美しい気分の平衡より来る喜悦、情熱を内心に押え貯うる時の幸福、そういうものを現わそう...
和辻哲郎 「エレオノラ・デュウゼ」
...上層と下層との巧妙な釣り合い...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...静止の姿においてはむしろ塔の各層の釣り合いが――たとえば軒の出の多い割合に軸部が低く屋根の勾配が緩慢で...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...胴体の不自然な釣り合い...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...顔全体に対するその釣り合いが普通の人体におけるそれに近いために...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...ただあの神々しい嬰児の顔の特殊な釣り合いにおいてのみ見られるものである...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...不釣り合いに大きい犠牲を払っても目前の一事を貫ぬこうとする...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??