...六十匹は釣り上げた...
梅崎春生 「狂い凧」
...手品師は素晴しい物を三つ釣り上げてゐる...
薄田泣菫 「手品師と蕃山」
...徐々に釣り上げられてゆく...
太宰治 「走れメロス」
...何度かこの夜釣りに誘われながら何度いっても私は釣り上げるたびに悲鳴をあげた...
壺井栄 「瀬戸内の小魚たち」
...あれは誰のお子さんなんですか?」パーヴェル・パーヴロヴィチはむしろこの問いが意外だといった面持ちで眉を釣り上げたが...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...高く高くお寺の鐘つき堂に釣り上げられました...
夢野久作 「ルルとミミ」
...鯉を一匹釣り上げたら...
豊島与志雄 「鯉」
...釣り上げた大きい虹鱒が...
中谷宇吉郎 「アラスカ通信」
...屋上の二青年「愛ちゃんはたしかにこのビルディングの上に釣り上げられたというのだネ...
野村胡堂 「九つの鍵」
...加十の肩の上で生色を失っている鶴子を見ると急に鳳眦(ほうし)を釣り上げ...
久生十蘭 「魔都」
...眼尻を額まで釣り上げ...
久生十蘭 「魔都」
...眼尻を額際まで釣り上げて...
久生十蘭 「魔都」
...一度釣り上げたさえしたら...
正岡容 「寄席」
...鼻根のところでひどく濃くなっている黒い眉は釣り上げられて...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神の剣」
...まるで釣り上げられるように...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...目え釣り上げて役場さ行っちゃ...
三好十郎 「鈴が通る」
...彼は対手が陶器でありながらそれ以上の物に釣り上げて考えてやっている...
室生犀星 「陶古の女人」
...大きなやつしか釣り上げない...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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