...その中にあって『是が非でも』釣り上げようとする漁師たちのやり方は...
梅崎春生 「魚の餌」
...重い束(たば)を天井に一杯釣り上げ...
海野十三 「空襲葬送曲」
...怒るとまるで人が変ったようになり、眼を釣り上げ、顔は蒼白というよりはむしろはくぼくでも塗ったように白っちゃけてしまうのです...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「あの顔」
...鱸は次から次へと釣り上げられて...
薄田泣菫 「茶話」
...夏草に黄色き魚を釣り上げし昭和七年六月五日 武蔵野探勝会...
高浜虚子 「五百句」
...魚を多量に釣り上げる事にあるのでは無くて...
太宰治 「令嬢アユ」
...何度かこの夜釣りに誘われながら何度いっても私は釣り上げるたびに悲鳴をあげた...
壺井栄 「瀬戸内の小魚たち」
...街路から貯蔵物を釣り上げるのに使う小さな起重機(クレーン)がその上に附いていた...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...きりりと釣り上げた眼尻の尽くるあたりに...
夏目漱石 「虞美人草」
...屋上に釣り上げられた時...
野村胡堂 「九つの鍵」
...物価を釣り上げて...
野村胡堂 「礫心中」
...眼尻を額際まで釣り上げて...
久生十蘭 「魔都」
...その句行き/\てこゝに行き行く夏野かな朝霧や杭打つ音丁々たり帛を裂く琵琶の流れや秋の声釣り上げし鱸(すずき)の巨口玉や吐く三径の十歩に尽きて蓼(たで)の花冬籠り燈下に書すと書かれたり侘禅師(わびぜんじ)から鮭に白頭の吟を彫る秋風の呉人は知らじふぐと汁右三種類の外に春水や四条五条の橋の下の句は「春の水」ともあるべきを「橋の下」と同調になりて耳ざはりなれば「春水」とは置たるならん...
正岡子規 「俳人蕪村」
...そのあるものが人為的に釣り上げられるならば...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...少し悪意を帯びた驚きの表情で釣り上げられてはいず...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神の剣」
...眉を釣り上げるやら...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...「蒸汽河岸」では某の老船長が大きな鯉を釣り上げて騒いでいた...
山本周五郎 「青べか日記」
...天まで釣り上げられるかと思いましたよ」姉のエルネスチイヌは...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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