...北京(ペキン)灰捨つる路は槐(ゑんじゆ)の莢(さや)ばかり(大正十五年十月)...
芥川龍之介 「槐」
...』『白楊の円莢にある毛房は...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...『成熟すると綿の円莢は広く開く...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...莢(さや)えんどうのような形になった...
海野十三 「火星兵団」
...それには猟銃の薬莢(やっきょう)を並べたように...
海野十三 「空襲警報」
...薬莢にとめるときについた鍵裂(かぎさけ)の傷がついています」大江山警部は...
海野十三 「省線電車の射撃手」
...「どうしても早く奥さまをお貰ひになりませんではいつまでもあれでございますわ……」おくみは笊の中の青い莢の中を掻き分けながら...
鈴木三重吉 「桑の実」
...すぐりや接骨木(にわとこ)や莢叢(がまずみ)やライラックの叢(しげ)みの中から...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...彼は青い豌豆の莢(さや)をつかみ取った...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...莢豌豆(さやえんどう)...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...まあだなんちつても莢(さや)が本當(ほんたう)に膨(ふく)れねえんだから...
長塚節 「土」
...莢(さや)ゑんどうと...
槇本楠郎 「母の日」
...常に葦莢(いきょう)...
南方熊楠 「十二支考」
...藤豆のような大きな平たい莢(さや)の実が生(な)った...
宮島資夫 「四谷、赤坂」
...藤の実の形をして莢(さや)が二尺もあり...
柳田国男 「海上の道」
...唐辛子(とうがらし)とか皀莢(さいかち)の莢(さや)とか...
柳田国男 「年中行事覚書」
...かれは皀莢(さいかち)小路の家へはゆかず...
山本周五郎 「新潮記」
...皀莢坂(さいかちざか)の小野衆とか...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索