...〕莢(さや)入りの豆は面白い形をした竹の筵に縫いつけられて売物に出ている(図28)...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...遂に風に吹かれて円莢の片(かけ)が...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...『綿は棉の木といふ草の円莢に入つてゐる毛房であります...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...その弾丸を打ち出した薬莢にちがいないと思われる...
海野十三 「省線電車の射撃手」
...細君は食卓に大きな笊(ざる)をのせて青い莢隠元(さやいんげん)をむしっていた...
寺田寅彦 「異郷」
...また何ぞ手を労して自から莢を破るを要せんや...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...ザビーネは長衣の中に莢を拾い集めて...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...同時にその帯革の弾薬莢(だんやっきょう)を取外しにかかると...
中里介山 「大菩薩峠」
...入口に莢(さいかち)の大木が一本あった...
宮本百合子 「からたち」
...株のわかれめに莢(さや)ほどの蕾(つぼみ)の用意を見せ...
室生犀星 「姫たちばな」
...たとえば莢(がまずみ)などはいい色だが...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...むかし皀莢の樹でもあったのだろうか...
山本周五郎 「新潮記」
...その雨のなかを皀莢小路の大助の別宅へ...
山本周五郎 「新潮記」
...梅八は先に立って皀莢小路へ戻った...
山本周五郎 「新潮記」
...これは蓬莢島(ホルモサ)から来た船の註文ゆえ...
夢野久作 「名娼満月」
...場末街(まち)らしい小さい床屋に黄色くなつた莢隠元(アリコ・エル)や萎(しな)びた胡瓜(コンコンブル)の淋しく残つた八百屋...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...皀莢坂(さいかちざか)の下へ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...皀莢坂(さいかちざか)の暗い道を...
吉川英治 「宮本武蔵」
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