...血統を重んずるをもって...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...壱岐殿坂時代の緑雨はまだこういう垢抜けした通人的気品を重んずる風が残っていた...
内田魯庵 「斎藤緑雨」
...文字から来る感じを重んずる種類の小説でありませんので...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...大臣たる職を重んずる者の務である...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...人間の名誉というものを重んずる方針なのだから...
太宰治 「乞食学生」
...しかも歴史習慣を太甚(はなはだ)しく重んずる山中の村――この故郷を離るゝ事が出来ぬ運命を有して居た」と思ふと...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...それでも名誉を重んずる騎士でございますから...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...わたくしは名誉を重んずる騎士でございます...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...又は在來の寫實派が外的觀察に偏して居つたのに反對して内的省察を重んずる者と見ることも出來やう...
朝永三十郎 「懷疑思潮に付て」
...英吉利のやうに個人の自由を重んずる国が...
夏目漱石 「点頭録」
...しかも自(みずか)ら重んずるといった風の彼の平生の態度を毫(ごう)も崩(くず)さずに...
夏目漱石 「明暗」
...体面を重んずる点より考えるといかに金田君の股肱(ここう)たる鈴木藤十郎その人もこの二尺四方の真中に鎮座まします猫大明神を如何(いかん)ともする事が出来ぬのである...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...仁義礼智信を守りて一社会の幸福を重んずる者の如し...
福沢諭吉 「教育の目的」
...このものは第一に理論を重んずる...
三木清 「マルクス主義と唯物論」
...その順序や連絡などよりも重んずるたちだから...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...魚類にもあるが植物には殊にシュン又はスといふことを重んずるのは...
柳田國男 「食料名彙」
...茶人の量見はわからぬが武士にも約束を重んずる義はある...
吉川英治 「新書太閤記」
...)愛の心と個性を重んずる心との争い...
和辻哲郎 「「ゼエレン・キェルケゴオル」序」
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