...子供たちは酸っぱいと言って軽蔑し...
青木正児 「九年母」
...なるほど実の酸っぱいのが玉に瑕(きず)である...
青木正児 「九年母」
...甘酸っぱいような水薬をつくって...
犬田卯 「米」
...酸っぱいような臭いがした...
海野十三 「千早館の迷路」
...誰も、ごぞんじ無いのだ、と私は苦しさを胸一つにおさめて、けれども、その事実を知ってしまってからは、なおのこと妹が可哀そうで、いろいろ奇怪な空想も浮んで、私自身、胸がうずくような、甘酸っぱい、それは、いやな切ない思いで、あのような苦しみは、年ごろの女のひとでなければ、わからない、生地獄でございます...
太宰治 「葉桜と魔笛」
...」「酸っぱいだろう?」「そんなこと...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...酸っぱいのを好きな者や...
豊島与志雄 「道標」
...我々の汗や垢(あか)が例の酸っぱい水といっしょになって...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...しかし酸っぱい御茶は奉天のあらん限り人畜に祟(たた)るものと覚悟しなければならない...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...その甘酸っぱい流行歌が...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...あの高慢ちきな親爺が」八五郎は甘酸っぱい顔を...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...私の舌の上にも酸っぱい汁がたまりそうであった...
林芙美子 「貸家探し」
...彼女達からはまだ青く酸っぱい美味を味わえるのだが...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...その甘酸っぱい感傷は...
火野葦平 「花と龍」
...それはどのみち酸っぱいものと言われている代物に違いなかった...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
......
槇村浩 「餅の歌」
...甘酸っぱいようなものの立ちこめている晩春の暮れ方...
正岡容 「小説 圓朝」
...甘酸っぱい体臭を持った...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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