...酒臭い匂を呼吸してゐた...
芥川龍之介 「秋」
...夫の酒臭い寝息に苦しまされて...
芥川龍之介 「秋」
...お蓮は酒臭い夜着(よぎ)の襟に...
芥川龍之介 「奇怪な再会」
...酒臭い息が女の顔に乱れて...
石川啄木 「病院の窓」
...芬(ぷん)とにおって酒臭い...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...そしていつも葡萄酒の酒臭い息を吐いているが...
大杉栄 「日本脱出記」
...乾きかけた袂(たもと)からは酒臭い匂(にお)いが発散(たっ)ていました...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...酒臭い息を喘ぐように吐きながら...
豊島与志雄 「白血球」
...しかも酒臭い息をして帰って来たことがあった...
永井荷風 「ひかげの花」
...酒臭い息を殺しておく事もぬかりはない...
林芙美子 「晩菊」
...ぷんぷん酒臭い水夫や...
堀辰雄 「風景」
...酒臭い父もそのあとから私のそばにやってくる...
堀辰雄 「幼年時代」
...今松小父さんが髪を」プーッと酒臭い呼吸を吐き出しながらベタベタとお六の傍へ座ると...
正岡容 「寄席」
...酒臭い汗は滝のように流れ出て...
宮嶋資夫 「恨なき殺人」
...酒臭いおくびをしながら云った...
山本周五郎 「季節のない街」
...仄(ほの)かに酒臭い息を吐いて云った...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...はてな?」酒臭い正体なしの体へ寄って...
吉川英治 「新・水滸伝」
...蟇蛙(ひきがえる)が立ったような中腰でフーッと酒臭い息を吹っかけたもので...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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