...ついに酌婦を招いて悪巫山戯(わるふざけ)をする...
大隈重信 「婦人問題解決の急務」
...大抵だるまといふ酌婦を置いてあるんだ...
関根金次郎 「本因坊と私」
...その家も酌婦が五六人ゐてネ...
関根金次郎 「本因坊と私」
...厨夫(いたば)らしい壮(わか)い男と酌婦らしい島田の女が立って笑いあっていたが...
田中貢太郎 「春心」
...此宿は主婦が酌婦上りらしいので多少...
種田山頭火 「行乞記」
...田舎出の酌婦(しゃくふ)に貯蓄債券(ちょちくさいけん)をやろうかなどゝ戯談(じょうだん)を云った...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...そして特に娼妓や芸妓や酌婦というような...
戸坂潤 「社会時評」
...酌婦が病弱の文士にいろ/\生の快楽を教へたり...
永井荷風 「来訪者」
...自分の見る處では女は何處かの酌婦でなければならぬ...
長塚節 「教師」
...二週間の後彼女はコックのために酌婦に売り飛ばされて...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...混血児の酌婦がゐるホテルへ走つて...
牧野信一 「熱い風」
...千葉県あたりの酌婦でゝもあつたんだらう...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...日本でいへば酌婦のやうに思はれたのである...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...あだっぽい何処か酌婦らしい艶艶した手足が...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...当時の酌婦らもそれら各種の作品を行く先々の宴席に利用したりしたものであった...
柳田国男 「故郷七十年」
...藤六が天の橋立の酌婦に生ませた実の子らしいという話で……」「……ううむ...
夢野久作 「骸骨の黒穂」
...部屋の中には酌婦あがりとも見らるる色の黒い三十年増が一人坐つて針をとつてゐた...
若山牧水 「梅雨紀行」
...私の五六歩前を歩いていた二人の若い酌婦風の女の上にまだ乾かぬ乾物が竿のまま落ちて来たりした...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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