...犬の遠吠えが聞えてきた...
高見順 「いやな感じ」
...月が変圧器にひっかかっているし風は止んだしいやにあつくるしい夜だ人通りもとだえて犬の遠吠えだけが聞こえるいやにおもくるしい夜だエーテルは一時蒸発を止め詩人は居眠りをするようないやにものうい夜だ障子から蛾の死がいが落ちた...
竹内浩三 「ある夜」
...ながい遠吠えやら...
太宰治 「ロマネスク」
...ただ遠くから犬の遠吠えが枕に付いてきて...
橘外男 「逗子物語」
...天誅組の落人(おちうど)か」犬の遠吠えもそれでわかった...
中里介山 「大菩薩峠」
...遥かに犬の遠吠えが聞えて来ました...
中里介山 「大菩薩峠」
...それで遠吠えが次第次第に近くなって来るというわけなのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...吠え連ねていた犬の遠吠えが...
中里介山 「大菩薩峠」
...あんな調子っ外れの遠吠えを聞かされたら...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...犬は遠吠えをする...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...夢の中で遠吠えする犬の聲が...
萩原朔太郎 「夢」
...ただ時をり犬の遠吠えが束の間だけ沈黙(しじま)を破るのみで...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...かなしい遠吠えをしてゐた...
平山千代子 「「みの」の死」
...右方左方に提灯が飛び交ひ犬の遠吠えの声に入れまぢつて...
牧野信一 「酒盗人」
...いんいんとして犬の遠吠えが聞えてきた...
吉川英治 「大岡越前」
...気をつけろよ」遠吠えは...
吉川英治 「大岡越前」
...遠吠えをやめて、船を寄せてこい...
吉川英治 「三国志」
...月に遠吠えする犬の声の間に混って...
蘭郁二郎 「睡魔」
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