...犬の遠吠えよりほかには...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「予謀殺人」
...月が変圧器にひっかかっているし風は止んだしいやにあつくるしい夜だ人通りもとだえて犬の遠吠えだけが聞こえるいやにおもくるしい夜だエーテルは一時蒸発を止め詩人は居眠りをするようないやにものうい夜だ障子から蛾の死がいが落ちた...
竹内浩三 「ある夜」
...犬が月におびえて遠吠えするくらいのものである...
太宰治 「春の盗賊」
...犬の遠吠えが聞えて来る...
寺田寅彦 「ある幻想曲の序」
...遠吠え専門の痩犬は何万匹あろうとも...
中里介山 「大菩薩峠」
...加賀の白山まで見とおしの焼野原――犬の遠吠えも遠のいて...
中里介山 「大菩薩峠」
...犬の遠吠えが聞えました...
中里介山 「大菩薩峠」
......
長沢佑 「レポーター」
...遠吠えの稽古(けいこ)をするってえ話じゃないか」「遠吠えは情けねえ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...犬は遠吠えをする...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...夢の中で遠吠えする犬の聲が...
萩原朔太郎 「夢」
...ただ時をり犬の遠吠えが束の間だけ沈黙(しじま)を破るのみで...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...「みの! どうしたの/\」美濃は私の声をきくと遠吠えをやめて...
平山千代子 「「みの」の死」
...高倉は犬の遠吠えのような声を聞いた...
本庄陸男 「石狩川」
...その犬がきっと遠吠えをはじめた...
宮本百合子 「犬三態」
...痩犬の遠吠えに過ぎなかった事実を見ても...
夢野久作 「近世快人伝」
...遠吠えをやめて、船を寄せてこい...
吉川英治 「三国志」
...月に遠吠えする犬の声の間に混って...
蘭郁二郎 「睡魔」
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