...それが当然の道行きであるからには...
武田麟太郎 「落語家たち」
...僕の地下道行きは実現性の色を増して来たようだわい...
太宰治 「美男子と煙草」
...深雪と関助との道行きのあいだに長い一日もとうとう暮れて...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...その動機から犯行までの道行きをたとえ簡単にでも正確につきとめるためには...
寺田寅彦 「ジャーナリズム雑感」
...お豊を連れて道行きと出かけなさい...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...前の二つと同じ道行きなのだ...
戸坂潤 「技術的精神とは何か」
...苦は苦であるけれども解脱の道行きには避くべからざる嶮路であるから...
朝永三十郎 「學究漫録」
...所で著述が段々變つて行く所の道行きとしては...
内藤湖南 「章學誠の史學」
...握りっ拳(こぶし)で道行きをする女があるものか――まアいい...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...氏がひそかに期待した北海道行きの話は持ち出さなかった...
橋本五郎 「地図にない街」
...私は板子を渡って尾道行きの船へ乗った...
林芙美子 「新版 放浪記」
...道行きも山崎街道も...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...道行きのおかし味よろしく...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...道行きぶりの華やかさに...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...×あかつき光薄うして寂しけれども 魂のさともとむれば川に沿ひ道行きゆきて還るまじ...
三木清 「消息一通」
...生活と文学との現実にあるこの逆の道行きについていつ語られただろう...
宮本百合子 「現代文学の広場」
...「……道行き道行き……」と叫んだ者が二三人あったが...
夢野久作 「斜坑」
...たとえば主演者と助演者の科白や、所作の振り割りとか、舞、謡、囃子の演出に関する芸術的責任の分野とか、次第、道行き、一声(いっせい)、サシ、下歌(さげうた)、上歌(あげうた)、初同(しょどう)、サシクセ、ロンギ、笛の舞、切りというような演出の順序とかいうものが、舞、謡、囃子の舞台効果を目標として洗練されて行くうちに自から生れ出たものではないかとも考えられる...
夢野久作 「能とは何か」
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