...そろそろ征途(せいと)へ上ろうと思っている...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...君は昨年九月召に應じて征途に就き...
太宰治 「知らない人」
...一杯(いっぱい)の冷酒に征途(せいと)をことほいだ後...
田中英光 「オリンポスの果実」
...かの造物主はすでに人類の先祖が征途に上り一歩を転ぜんとしたるときにおいてはその子孫たる第十九世紀の人類を必ずこのところこのときに達せしめざるべからざるの大経綸をば予定せられたることは吾人が決して疑わざるところなり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...パリーの審美眼と道徳とにたいする征途にのぼった時...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...わたくしは従征途上に暫く広島に駐(とゞ)まつたことがある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...正月は征途で迎えるのが...
吉川英治 「上杉謙信」
...そしてついに国に殉じたか――を征途の夜々の眠りにも考えずにはいられなかった...
吉川英治 「上杉謙信」
...征途から帰還した...
吉川英治 「三国志」
...麦を踏んで意気衝天(いきしょうてん)の征途につき...
吉川英治 「三国志」
...征途に上る将士にたいし...
吉川英治 「三国志」
...征途にのぼれるなどは...
吉川英治 「私本太平記」
...彼女らは征途にのぼる武将の歓送には馴れきっている...
吉川英治 「私本太平記」
...が、征途まず、義貞がぶつかった岩壁は容易でなかった...
吉川英治 「私本太平記」
...征途のかどでに瘧病(ぎゃくびょう)をわずろうて...
吉川英治 「私本太平記」
...北陸の征途(せいと)でもよく病んでいた...
吉川英治 「新書太閤記」
...「かつては自分も、禁軍三万をひきつれて、征途のみちを、こうして行軍したものだが、まだいちども田野(いなか)の郷民が、こんなに王軍へ歓呼するような景色に出会ったことはない……...
吉川英治 「新・水滸伝」
...この日征途に立ってしまった...
吉川英治 「新・水滸伝」
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