...そろそろ征途(せいと)へ上ろうと思っている...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...君は昨年九月召に應じて征途に就き...
太宰治 「知らない人」
...一杯(いっぱい)の冷酒に征途(せいと)をことほいだ後...
田中英光 「オリンポスの果実」
...パリーの審美眼と道徳とにたいする征途にのぼった時...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
......
長塚節 「長塚節歌集 中」
...正月は征途で迎えるのが...
吉川英治 「上杉謙信」
...征途を半ばにして...
吉川英治 「三国志」
...征途から帰還した...
吉川英治 「三国志」
...麦を踏んで意気衝天(いきしょうてん)の征途につき...
吉川英治 「三国志」
...南四郡の征途に上った...
吉川英治 「三国志」
...今やその征途にあるのである...
吉川英治 「三国志」
...おちおち正月気分も味わえずに征途へついてゆく武者ばらのあらびた猛(たけ)り声(ごえ)や軍馬の馬糞が若宮大路を明けくれにうずめている...
吉川英治 「私本太平記」
...もっと奇形なのは、征途に去る者、残る者の悲壮もよそに、折々鎌倉の夜の闇を、妖(あや)しくゆする鉦(かね)の音(ね)だった...
吉川英治 「私本太平記」
...彼女らは征途にのぼる武将の歓送には馴れきっている...
吉川英治 「私本太平記」
...が、征途まず、義貞がぶつかった岩壁は容易でなかった...
吉川英治 「私本太平記」
...征途のかどでに瘧病(ぎゃくびょう)をわずろうて...
吉川英治 「私本太平記」
...宗広も征途の途中でついに亡くなってしまったので...
吉川英治 「私本太平記」
...「かつては自分も、禁軍三万をひきつれて、征途のみちを、こうして行軍したものだが、まだいちども田野(いなか)の郷民が、こんなに王軍へ歓呼するような景色に出会ったことはない……...
吉川英治 「新・水滸伝」
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