...そろそろ征途(せいと)へ上ろうと思っている...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...一杯(いっぱい)の冷酒に征途(せいと)をことほいだ後...
田中英光 「オリンポスの果実」
...潔(いさぎよ)く征途に上ったものだったが...
徳田秋声 「縮図」
...かの造物主はすでに人類の先祖が征途に上り一歩を転ぜんとしたるときにおいてはその子孫たる第十九世紀の人類を必ずこのところこのときに達せしめざるべからざるの大経綸をば予定せられたることは吾人が決して疑わざるところなり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...当時の社会的および芸術的虚偽にたいして征途にのぼった...
豊島与志雄 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...パリーの審美眼と道徳とにたいする征途にのぼった時...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
......
長塚節 「長塚節歌集 中」
...わたくしは従征途上に暫く広島に駐(とゞ)まつたことがある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...正月は征途で迎えるのが...
吉川英治 「上杉謙信」
...征途を半ばにして...
吉川英治 「三国志」
...征途から帰還した...
吉川英治 「三国志」
...征途に上る将士にたいし...
吉川英治 「三国志」
...今やその征途にあるのである...
吉川英治 「三国志」
...「いやどうも、征途のお途中、何かとせわしい御陣中へ伺って」と、鎌倉の二使は、恐縮のていだった...
吉川英治 「私本太平記」
...征途のかどでに瘧病(ぎゃくびょう)をわずろうて...
吉川英治 「私本太平記」
...宗広も征途の途中でついに亡くなってしまったので...
吉川英治 「私本太平記」
...かくて、いつか征途に、山桜を見る頃となり、秀吉は四月二十七日、約一ヵ月ぶりで、大坂表へ帰った...
吉川英治 「新書太閤記」
...慕蓉(ぼよう)もまた手を振ってその征途を見送ったものだった...
吉川英治 「新・水滸伝」
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