...如何に天涯の遊子たる予自身を憫(あはれ)みしか...
芥川龍之介 「開化の殺人」
...木棚の肌は遊子のナイフのあとで一ぱいだ...
谷譲次 「踊る地平線」
...遊子ドン・ホルヘの顔いっばいに月が照らして――ま...
谷譲次 「踊る地平線」
...天涯の遊子にとっては正(まさ)に生命から二番目の貴重品である...
谷譲次 「踊る地平線」
...巴里(パリー)の雨なんかと独りで遊子ぶったりすることもないではない...
谷譲次 「踊る地平線」
...ことにわれは多恨の遊子(いうし)...
田山花袋 「秋の岐蘇路」
...續いて『曉鐘』『東海遊子吟』『曙光』『天馬の道に』を刊行した...
土井晩翠 「「雨の降る日は天氣が惡い」序」
...其後私は「曉鐘」「東海遊子吟」「曙光」「天馬の道に」「アジアに叫ぶ」譯詩としてはバイロンの「チヤイルド・ハロード」(全譯)などを出したが...
土井晩翠 「新詩發生時代の思ひ出」
...自叙体の主人公をば遊子(ゆうし)とか小史とか名付けて...
永井荷風 「夏の町」
...長く遊子の低徊をゆるすべきにあらざれど...
原勝郎 「貢院の春」
...右行左行するものは遊子粋客にあらざれば...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...氏の温情は東方の遊子の心を慰さむること夥し...
牧野信一 「淡雪」
...氏の温情は東方の遊子の心を慰さむること夥し...
牧野信一 「サフランの花」
...是が島崎氏のいうような遊子(ゆうし)によって...
柳田国男 「海上の道」
...あまたの遊子酔客が...
吉川英治 「新・水滸伝」
...今日そこを訪う遊子にとっても...
吉川英治 「随筆 新平家」
...やはり遊子の情みたいなものを...
吉川英治 「随筆 新平家」
...遊子茫然としてこの境にたたずむ時胸には無量の悲哀がある...
和辻哲郎 「霊的本能主義」
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