...この熊(くま)のような大きな男が親しみやすい遊び相手と見て取ったらしい...
有島武郎 「或る女」
...若殿の遊び相手をやらされて...
太宰治 「新釈諸国噺」
...あの人の遊び相手を勤めて来たから...
太宰治 「新ハムレット」
...さしあたり好い遊び場と遊び相手を奪われた形で...
谷崎潤一郎 「細雪」
...あけくれわたくしを遊び相手になされまして...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...そうした遊び相手のできた今が時機だという気もしていたので...
徳田秋声 「仮装人物」
...もっともここではこれという遊び相手もないには違いないんですが...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...犬達が遊び相手になつてくれますので皆で田圃(たんぼ)に出て働くことも出来ます...
豊島与志雄 「犬の八公」
...何の気兼も憚りもない遊び相手にしていたのです...
豊島与志雄 「香奠」
...つまり子供たちの遊び相手に...
豊島与志雄 「自由人」
...金は無し、遊び相手は無し、御用は無し、――そこで考へたんだが、二度年始廻りをする術(て)はないもんでせうか――明けましてお目出度う、おや八さん、昨日も年始に來たぢやないか、へエー、そんな筈はないんだが、あつしは暮から風邪(かぜ)を引いて今日起き出したばかりですよ、それは多分八五郎の僞者でせう――なんて上り込む工夫はないものかな」八五郎の想像(イマジネーシヨン)は、會話入りで際限もなく發展して行きます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...小さな弟のほんの遊び相手をしている位のものだった...
堀辰雄 「麦藁帽子」
...遊び相手の召使も大勢居たけれど...
牧野信一 「首相の思出」
...――遊び相手のある真昼は忘れがちな心の傷も...
牧野信一 「〔婦人手紙範例文〕」
...姫宮がたもお隠れにならないで賢い遊び相手としてお扱いになった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...升屋には遊び相手もいないし...
山本周五郎 「風流太平記」
...三ツになるお袖の子のお燕(えん)をあいてに遊び相手になりながら...
吉川英治 「大岡越前」
...泣かぬように遊び相手になってくれい...
吉川英治 「私本太平記」
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