...遅々としているようでいて結果を見ると驚くばかりだった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...かたつむりのごとく遅々として地を往くほうが...
谷譲次 「踊る地平線」
...「時」の歩みと云うものが驚くほど遅々として...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...写経が遅々としてなかなか進捗しないのを...
豊島与志雄 「蔵の二階」
...ロイドに手伝わせながら「退潮(エッブ・タイド)」遅々として進行中...
中島敦 「光と風と夢」
...「セント・アイヴス」も遅々として進行しつつある...
中島敦 「光と風と夢」
...人智によるその認識が遅々としているかということなのである...
中谷宇吉郎 「雪」
...気まずい時が遅々として過ぎ行きます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...なぜかというに藤原時代に文明の波及が遅々としておったのは...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...最早(もはや)天才ある者もなき者も遅々として順序を追ひ階級を踏(ふ)まざるべからず...
正岡子規 「俳諧大要」
...それは遅々として進まなかった...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「悩みのひととき」
...未だに遅々としている銀三に較べて...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...遅々として天界で滅んでゐた...
横光利一 「静かなる羅列」
...まったく遅々として停ってしまった...
吉川英治 「三国志」
...秀吉の戦い遅々として捗(はかど)らずとも...
吉川英治 「新書太閤記」
...夕餉(ゆうげ)のしたくに遅々としておるので...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...人間の数は遅々として増加するが労働維持のための基金は速かに増減するのであるから...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...しかし改善は極めて遅々としているために...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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