...彼女たちはこもごもの思いと一日の疲労に踏む足どりも遅々としていた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...相変らず遅々としている私にシビレをきらしたというのか店を飛び出して独立旗上をした...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...かたつむりのごとく遅々として地を往くほうが...
谷譲次 「踊る地平線」
...何にしろ事件はこの土地からはるか離れた所で遅々として進んでゐるのか停滞してゐるのかわからない位であつたから...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...その割にしては郊外の発展はまだ遅々としているよ」「それああなた...
徳田秋声 「蒼白い月」
...前進は遅々として困難だった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...遅々として進まないことの原因がどこにあるかを衝いている文献ともいえるものである...
中谷宇吉郎 「北海道開発に消えた八百億円」
...人智によるその認識が遅々としているかということなのである...
中谷宇吉郎 「雪」
...何しろ進行が遅々としているから...
シモン・ニューコム 黒岩涙香訳 「暗黒星」
...そしてそれがいかにも遅々としていればいるほど...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...私は自分の誠実さによってだけ遅々としてものを理解し...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...未だに遅々としている銀三に較べて...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...また学問は遅々として進まなかったのである...
柳田国男 「海上の道」
...存外に流行が遅々としていたのである...
柳田国男 「木綿以前の事」
...みなさんの学問の遅々として進まぬことを...
柳田国男 「木綿以前の事」
...船脚すこぶる遅々として根っから効なし...
山本笑月 「明治世相百話」
...人間の数は遅々として増加するが労働維持のための基金は速かに増減するのであるから...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...しかし改善は極めて遅々としているために...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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