...吾妻橋を通り過ぎる時には...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...露地を通り過ぎる時に起こすべき感情の性質は茶人によっていろいろ違っていた...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...一片の雲のような漂泊好きな感情がちらと通り過ぎるのを見た...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...出逢ったまま顔をそむけて通り過ぎるだろうか...
豊島与志雄 「女心の強ければ」
...ローマで暮らすよりもローマを通り過ぎるほうが健全である...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そして通り過ぎる人々がじろじろ彼の姿を見て行った...
豊島与志雄 「生あらば」
...通り過ぎる人にも...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その郵便配達夫の通り過ぎるのを見送っていた...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...殊に清作が通り過ぎるときは...
宮沢賢治 「かしはばやしの夜」
...――やっと高架線路を列車の音が通り過ぎる...
三好十郎 「その人を知らず」
...その度を通り過ぎると今度は本当に心(しん)から軟くなって味が出るのです...
村井弦斎 「食道楽」
...=境内――仲蔵が通り過ぎる背後から嘉助老人思い切って...
山中貞雄 「中村仲蔵」
...通り過ぎる去定を認めると...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...垂れ下った樹の枝が顔を撫でて通り過ぎる...
横光利一 「欧洲紀行」
...妻も良人も通り過ぎる人達には少しも眼をかけず...
横光利一 「悲しみの代價」
...通り過ぎるを見たら...
吉川英治 「三国志」
...これから通りかゝる筈の青木が原をさう一気に急いで通り過ぎることは出来まいと思はれたので...
若山牧水 「木枯紀行」
...坂なりの宿場を通り過ぎると愈々嶮しい登りとなつた...
若山牧水 「木枯紀行」
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