...峠は嶮(けわ)しく、口を開くのも臆劫(おっくう)で、話も途切れた...
李孝石 「蕎麦の花の頃」
...そして電車の響きさへ丁度途切れて...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...」暫く話声が途切れると...
豊島与志雄 「黒点」
...もう遅(おそ)い!」(それはシトロンのことなのか途切れた話のことなのかわからなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...」私は途切れ途切れにそんな風な滑稽な口を利いた...
豊島与志雄 「小説中の女」
...」それきり言葉は途切れた...
豊島与志雄 「絶縁体」
...言葉が途切れて、煙草をふかし、ウイスキーを飲んでいると、京子はふいに、大きな声を出した...
豊島与志雄 「程よい人」
...それなり二人の声は途切れて...
永井壮吉 「人妻」
...わたしの故郷八幡(やわた)村あたりは二尺も溜(たま)ることがありまする」こんなことを途切れ途切れに話し合って...
中里介山 「大菩薩峠」
...「叔母さんとんだ事をしました……」「何も千代ちゃんがした訳じゃないんだから……」「でもあたしが御飯を喫(た)べさしていたんですから……叔父さんにも叔母さんにもまことにすみません」千代子は途切(とぎ)れ途切れの言葉で...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...そこからは途切れ途切れな話し声に雑(まじ)ってときどき皿にぶつかるスプーンやナイフの音が聞えてくる...
堀辰雄 「旅の絵」
...うめき声に変わって途切れた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...誓って……」声が途切れて...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...使いたいのでは……」声が途切れ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...返辞が途切れて――暫くしてから...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...その時空の雲が途切れて月の光が芝生の上に流れた...
モーリス・ルプラン 菊池寛訳 「奇巌城」
...其處で自分の歌集の出版が一寸途切れて居る...
若山牧水 「樹木とその葉」
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