...真白な太い水柱がドッと逆立ちました...
海野十三 「太平洋雷撃戦隊」
...髪は逆立ちもつれ...
江戸川乱歩 「鬼」
...L字を逆立ちさせたような...
大阪圭吉 「白妖」
...湖水の底の死体どもが、真直に立たずに、逆立ちして、ふらりふらり動いてるとすれば、それはなんと奇怪な光景だろう...
豊島与志雄 「山上湖」
...苗子の柳眉はキリキリと逆立ちました...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...十七娘が逆立ちして日本橋を渡るのも...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...舟手(ふなて)の人足もあだやおろそかではない」「芸子が舟べりに逆立ちをするのを...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...いっさいの表現はこれを逆立ちして眺めることができる...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...」「さて、……君、もう逆立ちで、いくつ歩ける?」「歩くのは出来ない...
牧野信一 「環魚洞風景」
...パクパクと汀のところまで逆立ちで歩いたりした...
牧野信一 「環魚洞風景」
...越後獅子(えちごじし)様に逆立ちこれを久しゅうせるを鳶が望んで灰塚の頂に生肉二塊ありと誤認し...
南方熊楠 「十二支考」
...作家一人一人の運命についていえば目もあてられない逆立ち芸当をつとめるにいたった理由は複雑であろう...
宮本百合子 「ある回想から」
...」「夫はわたくしが逆立ちをして見せても...
室生犀星 「はるあはれ」
...髪が逆立ち角が生えて...
柳田國男 「日本の伝説」
...一本足の大男が美人の肩に乗って危ない逆立ちなど大愛嬌...
山本笑月 「明治世相百話」
...そしてバックが、跳ねあがろうとして身をひきしめた時、毛は逆立ち、口はあぶくを吹きだし、血走つた眼には狂つたような光をたたえ、全くの赤目の悪魔であつた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...頭髪が一時に逆立ちました...
夢野久作 「暗黒公使」
...その星明りの中に、ところどころの別荘の、干物台が聳(そび)えたち、そこにはまだ取入れられていない色華やかなモダーンな海水着が、ぺたんこになって、逆立ちをしたり、横になったり、股(また)をひろげたりして、ぶら下っているのが見え、それが、あたりがシーンと静もりかえっているせいか、昼間の華やかさと対照的に、ひどく遣(や)る瀬(せ)なく思われるのであった...
蘭郁二郎 「鱗粉」
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