...凡ての彷徨は唯其半身と邂逅する迄の假の姿である...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...それが川上の町で邂逅してさういふことになつたのか...
安倍能成 「初旅の残像」
...邂逅ふさへ不思議なるに...
巌谷小波 「こがね丸」
...叡山(えいざん)の秋深かりし思ひ出で十一月一日 往年横川(よかわ)中堂にてはじめて渋谷慈鎧(じがい)に邂逅(かいこう)...
高浜虚子 「五百五十句」
...」私は今宵(こよい)の邂逅(かいこう)を出来るだけロオマンチックに煽(あお)るように努めた...
太宰治 「メリイクリスマス」
...彼はダヴィデとサウルの邂逅(かいこう)を取り扱いたかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...人物の顔――のやうな墓場の景から茶屋の中でのフェレラとの異様な邂逅(かいこう)...
長與善郎 「青銅の基督」
...縁があって邂逅(めぐりあ)って...
長谷川伸 「瞼の母 二幕六場」
...この邂逅(ルコンネッサンス)は...
久生十蘭 「キャラコさん」
...そういう二人の邂逅(かいこう)は...
火野葦平 「花と龍」
...誰人とし而此島地を杞憂するものに未だ邂逅せず...
松浦武四郎 「他計甚※[#「麾」の「毛」に代えて「公の右上の欠けたもの」、第4水準2-94-57](竹島)雜誌」
...孤軒老師に邂逅(かいこう)した一条や...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...此女が京水に邂逅するのである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...抽斎はわたくしの偶(たま/\)邂逅した人物である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...いつかすべての真理は一点に邂逅すると切に思う...
柳宗悦 「工藝の道」
...突然な邂逅(かいこう)が涙ぐましい感激をつきあげて...
吉川英治 「江戸三国志」
...じつに久しぶりな邂逅(かいこう)でもある...
吉川英治 「新・水滸伝」
...まことにうれしい邂逅(かいこう)である...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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