...これはスペクトル線を送り出す原子であって...
アルベルト・アインスタイン 石原純訳 「相対性理論」
...もし入込み居る時は急に送り出すこととなり...
太宰治 「津軽」
...隣境にも及びて松前南部等にても港々にては多くは丹後人を忌みて送り出す事なり...
太宰治 「津軽」
...わたしは彼を送り出すと...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...その熱排気に空気を混じて送り出すというのが一番悧巧な方法である...
中谷宇吉郎 「霧を消す話」
...健三は彼を玄関まで送り出すと...
夏目漱石 「道草」
...七匹の雌は一と纏(まと)めにして江戸から送り出す手筈(てはず)が出来ているんだ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...露路作りの奥の方で賑やかに送り出すどよめきがきこえ...
久生十蘭 「魔都」
...食を供えて送り出すと...
南方熊楠 「十二支考」
...たとえば警察で手におえぬ代物(しろもの)が田辺町へ滞在すると警官がその者を捉えて町から定規の里程外へ送り出す...
南方熊楠 「十二支考」
...この虫盛んな年は大勢松明(たいまつ)行列して実盛様の御弔いと唱え送り出す...
南方熊楠 「十二支考」
...精神的なことから物質的なことにまで及ぶ思いやりの多いこの人を今日かぎりに送り出すのかと女房たちは歎きにおぼれていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...送り出すように命じたのが...
夢野久作 「少女地獄」
...紅木大臣は昨日(きのう)濃紅(こべに)姫を送り出すと直ぐに門を固く鎖(とざ)して...
夢野久作 「白髪小僧」
...再び生き生きと活動させて巷(ちまた)の中へ送り出すここの花園の院長は...
横光利一 「花園の思想」
...それを、送り出すと、夫人(マダム)お槙(まき)は、伸びをして、やけに、ひとりで肩を叩きながら、まだ煙草の煙の濁っている西洋間の長椅子へ、自分を抛(ほう)り出していた...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...世に送り出す苦労をしているか...
吉川英治 「剣の四君子」
...送り出すのだった...
吉川英治 「平の将門」
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