例文・使い方一覧でみる「近しく」の意味
スポンサーリンク...「わたしにゃあなたがなぜあんな人と近しくするかわかりませんがね」と事務長の事をうわさのようにいった... 
有島武郎 「或る女」
...自分がおとよさんと一層近しくなったような心持ちで...
伊藤左千夫 「隣の嫁」
...さうしてお互ひにもつとずつと近しくなつてゆきたいと思ひますの...
伊藤野枝 「九州より」
...芸者の方でも「敏（びん）さん／＼」と近しくなつてゐた...
薄田泣菫 「茶話」
...近しいともなく近しく思って私のことを心配してくれられていたものと見えます...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...非常に近しくなすっていらっしゃったでしょう...
コナンドイル 三上於莵吉訳 「グロリア・スコット号」
...近しくしていた向うのある大店（おおだな）の通い番頭の内儀（かみ）さんも...
徳田秋声 「足迹」
...久さんのおかみを済度（さいど）す可く彼女に近しくした...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...あんまり近しくしない方がお為だろうよ」「へ？」「不足らしい顔をするな――今に怖い兄さんが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...わたしは其処へいって、親しく、近しく、彼女の口から物語られる彼女を知ろうと思う...
長谷川時雨 「一世お鯉」
...そのお家（うち）と近しくしている方からききました...
長谷川時雨 「糸繰沼」
...もっと近しくなろうと肚をきめた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj（Николай Васильевич Гоголь） 平井肇訳 「死せる魂」
...お近しくした高官たちとか...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...こんなふうに誤解もされんばかりにまであなたと近しくお話などはいたしませんでしょう...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...――まあひところはかなり近しくしていました...
山本周五郎 「いさましい話」
...家族も古くから近しく往来していた...
山本周五郎 「落ち梅記」
...与平という男と近しくなり...
山本周五郎 「さぶ」
...同じ組長屋でもごく近しくしている石原という家の妻女にあとの事をこまごまと頼んで...
山本周五郎 「日本婦道記」
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