...三年辛抱するとすれば百円の余にもなる...
石川啄木 「天鵞絨」
...一時間辛抱する決心がつかないんだ...
梅崎春生 「狂い凧」
...帆村はもう辛抱することができなかった...
海野十三 「蠅男」
...辛抱するさ、婦人会の幹事でも女には相違ないのだから...
薄田泣菫 「茶話」
...女房を辛抱する事の出来る人達が...
薄田泣菫 「茶話」
...それも辛抱するが...
徳富蘇峰 「弟を葬る」
...よくかの山木は辛抱するぞという人もありしが...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...当分辛抱するさと打遣る様に云つたが...
夏目漱石 「それから」
...または世の中で合わせるまで辛抱するよりほかに道はなかろう」「しかし僕なんか...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...「まア、長い事はない、辛抱するがいゝ、ところで二階へ行つて見るが、二人共一緒に來て貰はうか」「へエ――」平次はガラツ八と仁助と吉三郎を從へて、ガタピシする梯子を踏んで二階へ登りました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...長火鉢の前の座布団(ざぶとん)の主(ぬし)として辛抱することが出来なかった...
長谷川時雨 「一世お鯉」
...藤原は辛抱する気でこれもむやみに...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...辛抱するかよりほかには別に方法とてもなかったのである...
柳田国男 「雪国の春」
...辛抱することなんかないじゃありませんか」「ひどいわ」女は握られている手を...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...「辛抱することにかけては...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...今度こさあ辛抱するだから...
山本周五郎 「留さんとその女」
...こうなるのもめぐりあわせだと思って辛抱するわ...
山本周五郎 「柳橋物語」
...も少し君も辛抱するさ...
横光利一 「旅愁」
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