...ふと眼を地上に転ずると...
アナトール・フランス Anatole France 芥川龍之介訳 「バルタザアル」
...新蔵はふと眼を傍へ転ずると...
芥川龍之介 「妖婆」
...目を転ずると、杉の木立の隙(ひま)から見える限り、野も山も美しく薄紅葉して居る...
石川啄木 「葬列」
...さて目を転ずる...
板倉勝宣 「山と雪の日記」
...――それで話題を転ずる便宜として言ったのだ...
高見順 「如何なる星の下に」
...まるで別なことへ話題を転ずることがあった...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...それから畳の上に眼を転ずると...
豊島与志雄 「椎の木」
...あらゆる歴史論が歴史それみずからの中に転ずるように...
中井正一 「リズムの構造」
...更に東へ眼を転ずると...
中里介山 「大菩薩峠」
...が今となっては路頭を転ずることができない...
中里介山 「大菩薩峠」
...実に手の腹を返すが如く話頭を転ずるのだが...
中原中也 「撫でられた象」
...その盤上玉を転ずる名演奏は...
野村胡堂 「楽聖物語」
...右のごとく転ずるのはその中の一つだけであって...
橋本進吉 「国語音韻の変遷」
...そのこれを転ずるの器械は...
福沢諭吉 「旧藩情」
...何事にやと問へば今宿舎を転ずるなりといふ...
正岡子規 「従軍紀事」
...きわめて軽い動きによって全くあべこべの状態に転ずるものだから』と」...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...丁度宗教の思索が神への奉仕に転ずるのと同じである...
柳宗悦 「民藝四十年」
...同一の欲求品を手に入れながら彼れの貯蓄力は増加する――収入を資本に転ずる便宜は増加する――という結果が起って来るであろう...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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