...」と身構えた...
泉鏡花 「薄紅梅」
...宇治も身構えながら油断なく男を見つめた...
梅崎春生 「日の果て」
...いつでもそれを繰出せるように身構えて歩を進めた...
海野十三 「千早館の迷路」
...思わず身構えをして...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...机の傍にちゃんと坐って身構えた...
太宰治 「新樹の言葉」
...王蛇(キングスネーク)がいたちのような小獣と格闘するときの身構えが実におもしろい見ものである...
寺田寅彦 「映画雑感(3[#「3」はローマ数字、1-13-23])」
...身構えているもののようにも受取られることであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...グレーテの顔めがけて飛びつこうという身構えだ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「変身」
...「出し抜こうとしたのはおぬしじゃ」と佐渡が身構えをする...
森鴎外 「山椒大夫」
...一同スワと身構えれば...
山中貞雄 「中村仲蔵」
...全身で身構えているような眼つきであった...
山本周五郎 「さぶ」
...今も坐り直したのは足が疲れたのではなく人が本音を吐くときの身構えだったにちがいない...
山本周五郎 「新潮記」
...中野学士はジリジリと身構えを直しながらも左右の拳(こぶし)を握り締めた...
夢野久作 「オンチ」
...身構えた二人の口から迸(ほとばし)った...
夢野久作 「斬られたさに」
...吾輩はガバと跳ね起きて片頬を押えたまま身構えた...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...器具のとりどり様々の恰好や身構え……床の上から机の端...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...自分を突き伏せて来るように感じ思わず矢代も身構えた...
横光利一 「旅愁」
...いつでもぱっと起(た)てるような身構えをしかけた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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