...お神楽堂の上の莫迦のような身ぶりだとか...
芥川龍之介 「ひょっとこ」
...其の細君は飾氣のない身ぶりで腰掛を立上つてオルガンに近づいた...
有島武郎 「半日」
...この島へ昨日上陸をゆるされたのですからねえ」伯爵は大げさな身ぶりともののいい方で...
海野十三 「恐竜島」
...庭石のかげから横柄な身ぶりで這ひ出して来ました...
薄田淳介 「若葉の雨」
...深い溜め息と、苦悩の身ぶりで、彼女は絶えまもなくエセックスの名を口にし続けた...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...そうして絶えずその立ち上がった半身を左右にねじ曲げて敵のすきをねらう身ぶりまでが人間そのままである...
寺田寅彦 「映画雑感(3[#「3」はローマ数字、1-13-23])」
...そのとき困りはてた東桂さんが指に唾(つば)をつけて一枚一枚本をくつては薬箱から薬をしやくひだす様子は私を育ててくれた剽軽な伯母さんの真にせまつた身ぶりにのこつていつまでも厭(あ)かれることのない笑ひぐさとなつた...
中勘助 「銀の匙」
...その形式をまず手本にしてかえって形式の内容をかたちづくる声とか身ぶりとか云う方をこの型にあて嵌(はま)るように拵(こし)らえて行くではないか...
夏目漱石 「中味と形式」
...汝がせはしげなる吐息(といき)、汝が身ぶりは、蘆間(あしま)を分くる泉に似て、わが心のそとに出づれば、盡(ことごと)く涸(か)れん...
ノワイユ夫人 Comtesse de Noailles 堀辰雄訳 「生けるものと死せるものと」
...いつも彼女が人に對する快活な身ぶりで...
堀辰雄 「おもかげ」
...激しく身ぶり手ぶりで話している...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...白い脚をスッスッと出してタンゴの二三節のステップを踏む)このような声をした(唄う身ぶり)緑川美沙という...
三好十郎 「殺意(ストリップショウ)」
...声と身ぶりにたっぷりと効果を加えながら叫んだ...
山本周五郎 「青べか物語」
...身ぶりや言葉つきも...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...というところまでだな」「そんな声をだしていいのか」「もちろんさ」主馬は軽侮の身ぶりをした...
山本周五郎 「山彦乙女」
...出るなという身ぶりをした...
山本周五郎 「山彦乙女」
...奇妙な手真似や身ぶりを交(ま)ぜたりして...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...先生は別にそれを強めて言ったわけでもなければまた特に注意をひくような身ぶりをもって言ったわけでもない...
和辻哲郎 「岡倉先生の思い出」
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