...尤も踏み台はなかつた訳ではない...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...肩車の踏み台にはもってこいです...
江戸川乱歩 「少年探偵団」
...踏み台まで持ち出して...
高見順 「いやな感じ」
...この車を引っぱる電気機関車がまた実に簡単で愉快なものである、大きな踏み台か、小さな地蔵堂のような格好をした鉄箱の中に機関手が収まっている...
寺田寅彦 「軽井沢」
...高い踏み台を持ち出してそれをのぞきに行くのであった...
寺田寅彦 「子猫」
...そうしてその失敗を踏み台にして徹底的に安全なものを造り上げるのが...
寺田寅彦 「災難雑考」
...入り口の踏み台までも人がぶら下がっているのに...
寺田寅彦 「電車の混雑について」
...之がやがてより以上前進した科学的研究の踏み台となるのでなければならぬ...
戸坂潤 「思想としての文学」
...――かくて歴史に於ける理解というものを踏み台にして...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...まだイワン・フョードロヴィッチの左足が載っかっていた踏み台へ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...とく子は踏み台を上り...
外村繁 「澪標」
...早く私を踏み台にして」お栄は忙がしく平次に暗示を与えると壁側に後ろ向きに立って自分の身体を梯子にするのでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...踏み台に立っている口やかましい小男に対面した...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...踏み台をして天井に貼り付けてやらうか知ら?」などゝいふことさへ考へてゐた...
牧野信一 「妄想患者」
...彼は踏み台へ乗ると...
松永延造 「アリア人の孤独」
...窓際の踏み台を降り...
吉川英治 「新・水滸伝」
...彼は漬物樽(つけものだる)を踏み台にして...
吉川英治 「宮本武蔵」
...雨水溜(だ)めの天水桶を踏み台にして...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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