...あなたをわずらわさなければ一歩を踏み出す力をも感じ得ない自分の束縛を呪(のろ)いたくもなります...
有島武郎 「或る女」
...そこから僕のライフ・キャリヤアを踏み出すのは大なる利益です...
有島武郎 「或る女」
...そちらに歩を踏み出すと...
梅崎春生 「幻化」
...始めてその第一歩を踏み出すのではない...
大杉栄 「新秩序の創造」
...浦島も氣をとり直して、兩腕をひろげ、魚の掛橋の外に一歩、足を踏み出すと、すつと下に氣持よく吸ひ込まれ、頬が微風に吹かれてゐるやうに涼しく、やがてあたりが、緑の樹蔭のやうな色合ひになり、琴の音もいよいよ近くに聞えて來たと思ふうちに、龜と並んで正殿の階段の前に立つてゐた...
太宰治 「お伽草紙」
...一寸もこの闇の外に踏み出すことは出来ぬ...
寺田寅彦 「枯菊の影」
...新らしい生活を踏み出すつもりなの...
徳田秋声 「仮装人物」
...所謂軍統制・粛軍の武歩を一歩踏み出すに当って...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...小者が一足踏み出すと...
直木三十五 「南国太平記」
...一足も踏み出すことのできない深雪は(せめて...
直木三十五 「南国太平記」
...柵(しがらみ)となって踏み出すにほとほと苦しむ...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...踏み出す連中もある...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...僕が一歩踏み出すごとに...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...いっしょに踏み出すのではありませんか...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...一歩もそれより外に踏み出すことは出來ないのですね...
森林太郎 「ロビンソン・クルソオ」
...容易に一歩でも踏み出すものはなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...私が一足踏み出すごとに...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
...理念としての「法」の世界への第一歩を踏み出すのである...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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