...そこから僕のライフ・キャリヤアを踏み出すのは大なる利益です...
有島武郎 「或る女」
...一と足そこに踏み出すと思わず私はそこにしゃがんだ...
伊藤野枝 「転機」
...足許だけ――ほんの自分が踏み出す四五センチ先ばかりしか見なかった...
犬田卯 「橋の上」
...始めてその第一歩を踏み出すのではない...
大杉栄 「新秩序の創造」
...外国へ踏み出す事になつた...
薄田泣菫 「茶話」
...かうして兩腕をひろげて一歩足を踏み出すと...
太宰治 「お伽草紙」
...そろそろ踏み出すと...
中里介山 「大菩薩峠」
...板の間を擦つて一歩々々と踏み出す白い足袋の先が目につく...
長塚節 「佐渡が島」
...当分は一歩も現在状態より踏み出す了見は持たなかつた...
夏目漱石 「それから」
...霜の道を踏み出すのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ズボンの折り目の立っているのは」彼はちょっと足を前へ踏み出すように振って見た...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...皇帝が洗面室を踏み出す時に新しく葉巻を吸いつけられたことで...
久生十蘭 「魔都」
...自由! ――宗教裁判所の手につかまれながら! 恐怖の木の寝台から牢獄の石の床に足を踏み出すとすぐ...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「落穴と振子」
...立っても二足三足踏み出すほどになっているのである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...彼らは一歩自分の村を踏み出すと...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...一歩を踏み出すことになりそうな予感がします...
夢野久作 「死後の恋」
...足を踏み出すのに...
吉川英治 「宮本武蔵」
...理念としての「法」の世界への第一歩を踏み出すのである...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??